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zoom RSS 無駄な時間を過せる映画(4)『NANA』編

<<   作成日時 : 2006/03/09 08:59   >>

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噂のななです。




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原作が有名なのは承知していました。
私が最も好きなミュージシャン・布袋寅泰もこの原作漫画のファンだと聞いています。
しかし、私はこう、本だけではなく漫画もあまり読まないのでよくわかりませんでした。
まして、少女漫画が原作であるならば立ち読みすら触れる機会がなさそうですしね。

ということで、『NANA』を映画のDVDにて初めて味わうことになりました。

映画というものは、原作を知らない人でもそれ単体で理解できるものでなくてはなりません。
そういう意味で『NANA』素人の私には、映画という存在はアリガタイものなのです。
手間暇もそこそこにそれなりにお話を映像でわかりやすく脳内に吸収することが出来るからです。

さて、感想は・・・・。

映画の内容を一言で申せば、「奈々とナナが出会って意気投合して一緒に暮らして互いのキャラに感化される青春グラフティ」ってところです。
東京へ向う電車の中で相席になり、偶然振られた運命のダイスによって出合った2人。
年も名前も同じ「NANA」。彼女たちは車内でその運命に杯を掲げる。
ナナ演じる中島美嘉。彼女の演技は「濱マイク」で4、5年前くらいに見ていた記憶がありますが、たぶん印象にあまりないということはそれなりに役を演じていたのだと思います(その時の事はあまり昔の事なのでよく覚えていませんが)。ただ、その時とは異なってこの映画での彼女の演技は映えています。強く印象に残る演技をしてくれています。
台詞の節々にクールさを感じられます。それはロックシンガーとしてのナナのライフスタイルを実際に投影しているかのようなクールさ。
奈々の彼氏の浮気現場で彼氏に怒りながら問い詰めるシーンでも怒り声も程ほどに台詞にも感情が程ほどに入れられてると思いました。たぶん、素の中島美嘉は優しい人なんだろうな・・・で、優しい彼女が自身を投影してるからこんな激怒シーンになるんだろうなと思うと、少し温かみを覚えました。
というところで、一歩、視点を変えてしまうと台詞の棒読みを揶揄されそうな演じ方をしています。でも、たぶんそれは棒読みじゃなくて、その台詞の1つ1つが中島美嘉の生き様であり、この映画のメインとなる部分と重なっていく「ロック」な部分のです。たぶん、そうです。

また、彼女は私たちが少年時代に親しんできた80年代の大映ドラマのような台詞もあります。
先ほど書いた、宮崎あおい演じる奈々との出会いのシーンでもいきなり「ラブラブだねぇ〜。」という言葉を発します。冒頭からあの古き良き大映ドラマを彷彿とさせる、見ている方を照れ笑いさせるような言葉を出してしまえば、あとはもうナナが観客(視聴者)をグッと世界観に引き込みます。また、ナナだけではなく彼女のバンドメンバーも似たような感覚で語ります。
「類は友を呼ぶ」。そう呼ばれて久しい世の中ですが、似た物同士の集まる青春群像劇として青臭さもどこか微笑ましさを醸し出しています。そこがいいのかもしれませんね(笑)
故・松田優作のご子息、松田龍平もナナの元彼氏役のベーシストとして登場していますが、彼もいろいろな映画やドラマに出てキャリアを積んでいるはずなのに、この映画では棒読みにも似た「クール」なキャラを演じています。恐らく、彼も役者としてこの映画に接していると純粋な、そう役者になる前の自分をどこか演じているうちに体の中で思い出してきたのでしょう。
そんな素かと思わせるようなリアルな彼の役への想いが垣間見えます。


とにかく、出てくるキャラが皮肉を込めて見ると大根演技と誤解されそうな役者ばかりですが、違うのです。彼らもみんな若いですが、それ以上に芸能人になる前のリアルな自分を出しながら映画に入り込んでいる証だと思うのです。これは、私の買いかぶりすぎでしょうか?

そんな中、役を演じていると思える数少ない役者人の中の1人が主演の1人である宮崎あおい。そして、彼女が演じるのも奈々(NANA)。
彼女はいろいろ夢を描き、突っ走るキャラです。正直なところ、自己中心タイプで、そのおかげで彼氏からも逃げられてしまう羽目になります。そんな彼女は彼氏の出した回答へ背けるように悲しみに身を委ねます。しかし、結局最後まで奈々は特別変化を見せることはなかった。
見ている人には不愉快なキャラのままで終わった。
しかし、この不愉快さを見ている人に与えられたらそれは邪推ながら製作側の思惑通りなのかなと思うとニンマリしてしまいます。
たぶん、終わり方も中途半端なだけに、「続編」を既に視野にいれていたのだと思うんです。
そう思うと、奈々はこのままの奈々で終わってよかったのかもしれません。
原作を知らないのでなんとも言えませんが、たぶん次回作以降で成長する物語が拝見できるのではないかと思えるからです。
そう思えば、奈々がそのままで何が言いたかったのかわからないままであるのも納得。そして、宮崎あおいに関しては、見ている人にどこか不快感を味あわることが出来たのは、役者冥利に尽きるのではないでしょうか。賞賛に値します。

奈々だけではありません。
映画全編通して、盛り上がりどころが全くないまま終わります。
ナナの元彼の蓮(松田龍平)が移籍したバンドのライブシーンがあるのですが、その曲がヒットしました。いい曲です。そして、中島美嘉のライブシーンをも喰ってました。
でも、ほとんど意味がなく終わったのは残念です。あのボーカルの子もいいキャラの雰囲気があったのに台詞1つだけで終わってしまいました。
彼女は次回作への伏線なのでしょう。原作知りませんが、そうなんですよね?と思います。
と、正直なところ結構消化不良感を否めない作品でしたが、前振りとしてはいい「種」を撒いたのではないかと思います。

恐らく作られるであろう、続編。
ここできっと「華」が咲くのでしょう。

原作を知っている人なら、「ああ、ここはそうそう。そういうことがあったよね。」「ここ泣けるわぁ」という記憶との照合が出来てきっと味わい深い作品になったのかもしれません。
『Zガンダム』の映画は「映画」としてはダメな映画だったのですが、個人的にはそういう役割があったのでそれなりに見れた作品でした。
恐らく、原作のファンの方もそういう見方で楽しめたのではないでしょうか。
それはそれでいいのかと思います。映画としては、あまり好ましくない作りなのでしょうけれど所詮みんな個人は個人。自分が良ければそれでいいと思うんですよ。

僕は機会がなくて漫画とかあまり読んでいませんが、ホリエモンのように独居房に入る機会があったら差し入れてもらって「NANA」の原作に興じてみたいと思います。そう思わせてくれる一作でした。



・公式サイト

採点:★☆☆☆☆ (1)


P.S.
*こんなコーナーを楽しみにしてくれる変態もいるようなので、色々な作品をなるべくご紹介していけるように頑張ります。
*DVDを見た別調子のレビューは後日、「まとめて〜」にてアップ予定。

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NANA
NANAを見ました。「同じ名前 を持つ2人の少女が繰り広げる、感動の恋のストーリー!」です。テンポも良く、とても楽しく見ることができました。こういう面白い映画を見ると原作も読んでみたくなりますね。シカシ・・・少女マンガを男性が買って来るのは非常に勇気が要ることなので、妻に頼んで買ってきて貰うか、もしくはマンガ喫茶で読んでみたいと思っています。まあ、マンガ喫茶でも少女マンガコーナーは男性が立ち入りにくい雰囲気なので、ヤッパリ買ってきて貰うのが一番なのかもしれませんね。 ...続きを見る
エクセルな人の日記
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