最近この手の記録物が多いですが、これは1992年の作品です。あらすじはgooより(途中まで引用) あらすじ 12月20日から『ファニー・ゲーム U.S.A.』が公開になります。 後味の悪い一種のクライム・ムービーとして、有名な『ファニー・ゲーム』のハネケ監督自身のセルフ・リメイクなのですね。 このコーナーでも以前紹介させてもらいました。 で、何が言いたいのかというと・・・あの作品の理不尽さ、後味の悪さを何倍も増したような作品がこの『ありふれた事件』なのです。 子供に容赦ないから『ファニー・ゲーム』はなんか嫌悪感があるという感想をよく聞きますが、この作品でも子供に容赦なんかありません。反撃されても、とことん追いかけ、追い詰めて死に至らしめます。 冒頭から列車内で意味もなく中年の女性を絞殺し、その遺体を袋に詰めて橋から川に落とす。 淡々としたその殺人描写から入ります。 全編モノクロのこの作品は、ベンという殺人鬼を追ったドキュメンタリー作成という設定になっているのですね(もちろん、フェイクですよ)。 捕まっていない殺人鬼ということなので、知的なのかと思えば、実はかなりバカ。 楽しいバカという意味ではなくて、頭の悪いという意味でのバカ。 まぁ、バカな人間じゃなきゃ自分が人を殺すところをクルーに撮影させたりなんかしないわな(笑) 結構最初の方にコマ切れ編集で何人もの人を切りつけては殺し、撃っては殺し。モノクロながらにもいきなり殺しましたという雰囲気が漂っているので、ああこの殺人鬼は本当にキチガイなんだろうなと理解するのは容易い。 突発的に殺人を繰り返していくベン。本当に突発的なので、気に召さない撮影クルーも一瞬の判断で射殺までしてしまう(笑)。 それでもこの撮影クルーは撮影を続けるのだから、すっかりベンの行動にハマったというか、心が窮屈なところに押し込められて自由が利かなくなってるというかそんなところなのでしょうかね。 殺人鬼ベンは後先も考えないバカだから、その愚行があとで思いっきりしっぺ返しとなって彼らに襲ってくるわけですが・・・。 まあ、作品として狡猾さがあればよかったのですが、そういうところも含めてとどのつまりバカということなんでしょう(笑) ひとりでテンション高く喋り捲り、撮影クルーも犯行に加担させたり・・・触るものみな傷つけたみたいなノリで殺人を繰り返し、繰り返し、ひたすら繰り返していく。もうね、人殺しがベンの生活そのものなんですよ。困ったことに(笑) まあ、そんなわけでこの殺人鬼も人殺しだけではなく、強盗とか強姦とかありとあらゆる犯罪を気ままに行っていくわけですが、そんな映画も1つの終焉を迎えます。 この作品の終わりにどこかホッとしている自分もいたりして・・・。 とはいえ、なかなか独特のあらゆる意味において弾けてるようなところがある変わった作品でした。 この作品は、輸入版を入手して鑑賞したのですが、昔ビデオは出たらしいですが、国内版のDVD化は難しいかなぁ・・・。英語字幕ではよく理解できなかったところもあると思うので、もう一度見てみたいですね。 正直、同じような理不尽で後味の悪いクライムムービーでは『ファニー・ゲーム』よりも”好き”ですね。 機会がありましたら、是非ご鑑賞ください。(この手の作品が好きな人に限る) ちなみにこの作品を撮ったのはたった3人の若者で、彼らは自分達で製作会社を設立し、原案から脚本、監督、製作、主演、撮影、編集を兼ねていたそうだ。 『ブレアウィッチ・プロジェクト』もそうですが、お金がない時は記録物形式で作ると意外といいものが出来てしまうものですね。 もっともっとこの形式の映画では『クローバーフィールド / HAKANISHA』もそうですが、掘り下げればアイディアが眠って居そうですね。 ・理解不能度:★★☆☆☆ ・キ●ガイ度:★★★★★ ・グロゴア度:★☆☆☆☆ ・下品汚物度:★★☆☆☆ ・おバカ様度:★★★☆☆ ・御エロ様度:★★☆☆☆ 【関連作品】
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