起点は妙典(仮)

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help リーダーに追加 RSS 今日も元気にカルト映画館〜第75回 『薔薇の葬列』

<<   作成日時 : 2009/01/14 16:02   >>

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ピー夕一(ぴーゆういち)




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解説・あらすじはgooより
解説
実験映画、記録映画、テレビ、ラジオ等の作品を発表してきた松本俊夫が自から脚本を書き、監督した異色作。撮影は、「キューバの恋人」の鈴木達夫が担当した。

あらすじ
エディは、ゲイ・バー“ジュネ"のNO1だったが、経営者の権田と情事を持った。権田と同棲している“ジュネ"のママのレダは、それを知って、心中穏やかではなかった。二人の間は、冷戦から熱戦へエスカレートする。エディは、レダを消してしまえば……と想像する。その考えは、恐ろしい母親殺しの記憶を呼び起こした。母の手一つで育てられたエディは、ある日偶然、母の情事を見てしまい、発作的に母を刺してしまったのだった。厭な思い出から逃れようと、エディは、ベトナム帰休兵の黒人トニーと寝る。一方、エディとレダの反目は、派手なとっくみ合いの喧嘩で頂点に達した。焦ったレダは、ズべ公に頼んでエディの美貌を傷つけようとするが、失敗。しかもその陰謀かバレ、権田に捨てられて、自殺する。エディは、権田も店も手に入れた。二人は晴れて抱き合った。が、権田は、一枚の古い写真から、エディが実の息子だったことを知り、頚動脈を切って自殺する。すべてを知ったエディは、ナイフで自分の両眼をえぐりとった。


一昨年はIKKO、去年ははるな愛とかオカマ・・・流行らそうと日テレが必死で考えたのに流行らなかった言葉でいうとオネエマンズがすっかり芸能界でも定着していますが、日本では美輪明宏みたいな先駆者的な立場にいる1人がピーター。
彼が10代の頃に銀幕デビューしたのがこの作品になります。

映画は簡単に言えばオカマバーの経営者の男を巡る痴話喧嘩話です(男と女じゃないから痴話は誤りか?)。
嫉妬だの嫌味だの報復だの・・・どろどろしているものが詰め合わさっているような内容なのですが、この映画こそ40年前の作品であることを考慮しても”前衛的”という言葉が今思えば相応しい映画だったのかななんて思います。

そのようなドロドロした話でも取っ組み合いの喧嘩をしている場面でもとても雰囲気に似つかわしくない軽快な音楽を合わせ、早送りであたかもそれが滑稽であるかのように演出する。

また、性的に過激な表現になりやすい箇所があれば「映倫」のマークを一面に出してその時代に従いながらもどこかであざ笑うという。

故淀川長治さんなんかも出てきて、あの日曜洋画劇場の締めの挨拶まで披露してくれるというw

話自体はドロドロしていて、劇にもよく用いられるオイディプス王のエピソードが大本にあるようです。
もっともっと残酷にも描けたのでしょうけれど、始まりから終わりまで遊び心満載の演出が施されている。
それは今のこのご時世に鑑賞しても十分に古さを感じない構成になっていて、それがまた強烈なインパクトを与えてくれるんですね。

その力量たるや、全編モノクロの映画ではありますがラストに両方の目を抉ったピーターが抉られた目から血を流しながら、人通りのある歩道に出て行くシーンなど本当にシーン、シーンでは脳裏にこびり付くほどです。

タイミングが”変”な画の切り替わりなども多用され、何かをこの映画に見つけようとしてもついついはぐらかされるような印象さえ受ける。
今では稀にそういう映画もあると思いますが、この時代ではたぶん稀だったんじゃないだろうかと思います。
時代が早すぎたのですかね・・・。

まあ、でもこの映画の存在は明らかに邦画にある意味での切り込み口を生んだのではないかと思いますよ。
そういう意味でもこの映画の存在意義は高いのではないかなと漠然と思ったりする次第です。

まぁ、この頃の時代をそんなによく知るわけじゃないからあくまでも”漠然と”、なんですけどね(笑)

そんなわけで面白いってわけではないのですが、時代背景なども垣間見えるところもありますし、いろいろな意味において観て損は無いと思います。


P.S.
ちなみにホモ雑誌の薔薇族はこの映画から取ったとかなんとからしい。



・理解不能度:★★☆☆☆  
・キ●ガイ度:★★☆☆☆  
・グロゴア度:★☆☆☆☆
・下品汚物度:★★☆☆☆  
・おバカ様度:★★★☆☆ 
・御エロ様度:★☆☆☆☆(ホの気がある人は★+2個くらいかな?)



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