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zoom RSS 『リアリティのダンス』:今日も元気にカルト映画館〜第152回

<<   作成日時 : 2014/07/17 12:26   >>

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2014年劇場公開映画、劇場鑑賞数100本達成!




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<2014.7.15 ヒューマントラストシネマ有楽町 にて鑑賞。>
あらすじなどはシネマトゥデイより
チェック:『ホーリー・マウンテン』などの鬼才、アレハンドロ・ホドロフスキーがおよそ23年ぶりにメガホンを取り、チリで育った自身の少年時代をモチーフにした幻想的なドラマ。1920年代、軍事政権下にあったチリの少年が、父親からの抑圧や学校でのいじめに遭いながらも家族と共に生きる日々を映し出す。『エル・トポ』に出演していた監督の息子、ブロンティス・ホドロフスキーが家族の長である父親役で主演。サーカスなど不思議な登場人物など、現実と空想の交錯する物語と調和するホドロフスキー監督らしい世界観が印象深い。

ストーリー:1920年代、軍事政権がはびこるチリの小さな村トコピージャ。アレハンドロ(イェレミアス・ハースコヴィッツ)は高圧的な父ハイメ(ブロンティス・ホドロフスキー)と、息子を自分の父親の生まれ変わりだと信じる母サラ(パメラ・フローレス)と一緒に生活していた。一方学校では、ロシア系ユダヤ人であることからいじめられていた。


今年も映画鑑賞数100を超えました。
2004年に妙典に引っ越してきて、2005年から映画ファン熱が再燃して(映画ファン第一期は高校時代の3年間でした)2006年に100本越えしてから9年連続でこなすことができました。

―過去の100本越えは下記の通り―
2014年が『リアリティのダンス』7/15。
2013年が『謝罪の王様』9/29。
2012年が『シャドー・チェイサー』10/28。
2011年が『カイジ2〜人生奪回ゲーム〜』11/8。
2010年が『マチェーテ』で11/8。
2009年が『正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官』で9/3。
2008年が『レッドクリフ partI』で10/7。
2007年が『ミス・ポター』で8/27。
2006年が『ありがとう』で11/28。

まあ、こんなに早い達成になったのもイオンシネマ3ヶ月パスポートで1−3月はどんな映画でも見まくってたってのもありますね。ライダー抜きの戦隊映画とかドラえもんの映画とかまで観ましたからね。さすがに幼女向けのプリキュアとかは観ませんでしたがw


さて、カルト映画コーナーでの紹介でもあるのでその辺の話題はもう終わりにして・・・。

今回紹介するのはもう言うまでもないカルト映画界の巨匠、ホドロフスキー監督の23年ぶりの最新作映画です!
ホドロフスキーの作品は大好きで本ブログでも紹介した『ファンド・アンド・リス』(←日本語版BOXを買って鑑賞もしてるので後で感想文修正するかも)、『ホーリー・マウンテン』、『エル・トポ』はもちろん、まだここでは紹介していない『サンタ・サングレ』と。日本未公開作品も3つくらいありますが、日本でも主にこの3、4本だけでも熱狂的なファンを生み、カルト映画の巨匠みたいな位置にあるのがホドロフスキー。

そのホドロフスキーが放つ最新作は自分の幼い頃の回顧録(ただし、もちろん彼らしい手法で盛ってます)。メインの登場人物は父ハイメ、母サラとアレハンドロ・ホドロフスキー自身。
このアレハンドロは最初登場した時には金髪の長髪(添付してある画像のとおり)でまるで美少女!
たぶん、ここらへんからもう盛ってるとは思います(笑)
そのアレハンドロはチリの独裁者イバニェス大統領暗殺をもくろむ共産主義者の父の元、徹底的な亭主関白下で育てられてきた。(まあ、アレハンドロ・ホドロフスキーの生誕年とイバニェス政権の時代を考えるともうここで盛ってるのもわかります)
息子の無邪気な行動1つでもお気に召さなければ殴打し、力で躾をしていく。
ただ、息子アレハンドロもそんな父の下でも泣いたりすることはあっても、けして父を憎んだり嫌いになったりしなかった。

そんな大好きな父と母と過ごした時間ををアレハンドロ・ホドロフスキー流の演出で振り返るのが本作。
結果から言うと、私が過去に紹介してきた作品と比べるとまだわかり易く、そして切り口はソフトではある。
監督自身が気に入らず自分の作品と認めてない日本未公開の『The Rainbow Thief』から23年。それを除いても『サンタ・サングレ』からは24年になるが24年も経てば映画を取り巻く環境も変わってくるものです。
この作品は彼の中では比較的入りやすい作品ではあると思うものの、彼独特の演出は健在。

海岸でアレハンドロ少年が怒りにまかせて石を海に投げると大波が襲ってきて、それに伴い大量・・・画面一面を覆い尽くすほどのイワシが海岸の砂浜に水揚げされ、アレハンドロが後ずさりするとイワシを足で踏んでぐちゃっと内臓と血を飛び散らせる不快な映像があったり、カモメの大群がそれを狙って襲って来たりする一方、貧困な住民が砂のついたままのイワシを次々と籠に載せつつカモメと格闘したり・・・。
母のサラはアリアを歌うように話し(最後の最後まで普通に言葉を発すことはなかった)、父ハイメの雑貨店にはダイナマイトで腕を失くしたという炭鉱夫が来ると息子に親しくした炭鉱夫を追い返し、かと思えば彼が仲間の五体不満足な炭鉱夫仲間と反撃するも、ハイメに逆にボコボコにされたり(ホーキング青山みたいな障害者をボールのように蹴り飛ばすのは酷いと思ったがw)、またユダヤ系ロシア移民のホドロフスキー一家であるので同級生との岩陰でのオナニー対決?のシーンでは同級生の男の子たちがすり鉢棒みたいなものをアレに見立ててkすってるところ、アレハンドロはキノコを擦って同級生にバカにされるシーンも印象的だ。(ユダヤ人は割礼を済ませるのでキノコなんでしょう)

シーン、シーンではこのように挙げて行けばキリがないほど印象的なシーンが頭に残る。

そういえばビックリしたのがペストにかかって苦しみ倒れ込む父ハイメに全裸になった母サラが顔から体まで歌いながら放尿するシーンがあった(笑)
「えええ」と驚いたものの、帰り道に読んだパンフレットに尿のアンモニアは治癒効果があるので、あれは愛の行為だみたいなことが書かれてて、こどもの頃に読んだ『ゲームセンター嵐』で蜂にさされた嵐がしょんべんひっかけられたエピソードを思い出した。そして、映画の中のサラの行動に「なるほどな」と何故か頷かされた。

キノコのオナニーにしても、この母の放尿にしろどうしてそうなったのか知識があればなるほどと思うが、その意味を考えさせる前に強烈なインパクトのある映像が先行してしまうので「どうしてそうなった?(笑)」という感情の後に理由がついてくる感じでして、それがまたホドロフスキーらしくて面白い(笑)

そして、後半になってくると母・子と父は離れ離れになり、イバニェスの馬丁になって大統領の懐に入り込んだハイメが大統領暗殺に加担するのか?
ハイメはそしてどんな人生を歩むのか?一方、残されたサラとアレハンドロは?

後半はこれからご覧になる方のために伏せておきましょう!


さて、まとめると今までホドロフスキーの作品には寓話的な作品が多い中、自分の回顧録というところもあって彼の中ではリアルを感じさせる一作。
もちろん、先ほども書いたようにホドロフスキーの生誕年は1929年2月17日 (85歳)であり、イバニェス大統領の任期は1927年5月10日 – 1931年7月26日 であることを考えるとこの映画の時代背景に矛盾が生じることからも完全に「リアル」ではないことは明確。

でも、85歳にもなる彼が家族との想い出を自分流に映画に表現し、また自分の息子(『エル・トポ』にも出ていたブロンティス・ホドロフスキー)を父・ハイメ役で出演させ、他にも身内を起用していることなど思うと間に23年かかったとはいえ、「家族」と「愛」について彼なりに描いてみて自分の監督生活の1つの区切りになった作品なのかもしれない。(といっても、本の50ページ程度しか描いてないらしいが)

船に乗り幼い頃のアレハンドロを現在のアレハンドロが後ろから軽く抱き寄せ遠くを見つめながらエンドロールに入るシーンもまた印象的だ。

私にとって人生で初めて劇場で観たホドロフスキー作品。
85歳という年齢の割にはものすごく元気で若いお爺ちゃんなのだが、もう次回作の構想に入ってるらしい。(『フアン・ソロ』という作品らしい)
次回作はパーソナルな作品ではないということなのでやはり、これで1つの区切りだったのかもしれない。
そして、皆が口々にいう「ホドロフスキー入門編としてはベスト」というのもわかる気がする。
なので、みんなにこの映画を観てもらって、そして他の作品も知ってもらいたいと願いますね。
(まあ、みんなが観てしまったら”カルト”ではないのですが・・・(笑))


相変わらず今回の作品ではリアルであっても寓話的なところが多く、エロく、グロく、どこかサイケである世界観は23年経っても健在なのは確認できた。
次回作にも彼らしい世界観で魅せてくれることに今から早くも期待せずにはいられない。そんな作品でした。



・評価:★★★★★★★★★★
     ★★★★★★★★★☆ (19)
・公式サイト


・暴力殴打度:★★★☆☆
・理解不能度:★★★★☆   
・キ●ガイ度 :★★★★☆  
・グロゴア度 :★★☆☆☆
・下品汚物度:★★☆☆☆  
・おバカ様度 :★★☆☆☆ 
・御エロ様度 :★☆☆☆☆



※3/16追記:【本作】





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