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zoom RSS 『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』を観てきました。

<<   作成日時 : 2014/08/26 08:41   >>

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人生、誰もが「自分」という物語の主人公




画像

<2014.8.22 ヒューマントラストシネマ有楽町 にて鑑賞。>
あらすじなどはシネマトゥデイより
チェック:ローマを囲む高速道路GRA周辺地域に住む人々の暮らしを叙情的に描き、第70回ベネチア国際映画祭でドキュメンタリーとして初めて金獅子賞を受賞した異色作。メガホンを取るのは、これまでメガホンを取った作品がサンダンス映画祭などで高い評価を受けてきたイタリアの俊英ジャンフランコ・ロージ監督。交通事故現場に急行する救急隊員や年配のソープオペラの俳優、夢と名声を追う若者など、そこに生きるさまざまな境遇の人々の営みを通し彼らの心模様を切り取る。

ストーリー:イタリアの首都ローマを取り巻く巨大高速道路GRA周辺には、さまざまな人々の暮らしが息づいている。現代的なアパートで娘と同居する老紳士や、シュロの木につく害虫の研究に没頭する植物学者、ボートで生活しつつチベレ川でウナギを釣る漁師など、そこに生きる者たちの様子が穏やかな雰囲気で映し出されていく


私の好きな風景の1つに深夜の高速道路があります。
灯りはポツポツと点在していて、深夜のドライブインなどに寄って見上げる夜空が何となく好きです。
特に冬の夜空とかどこか物悲しくていいですね。

都市から都市を繋ぐために存在している道路が高速道路で、この映画はイタリアのローマにある高速道路沿いに住む人々の様子をウォッチしたドキュメンタリー。

主に出てきたのは人生の折り返し地点を過ぎた人々で若い人の様子を撮影した作品ではありませんでした。

それだけに重みを感じる作品ではありました。
ただ、テーマが決まってるわけではないので、ストーリーが良いとかそういうわけではないんです。
植物に研音機器をぶっさして生き物の音を収集している植物学者、ウナギ漁の漁師、年老いた母の看病をしながら救急救命士の仕事をしてる独身中年男性・・・などなど。

彼らの会話は特に他愛ない。
どこにでもあるようなどこにでもあるような光景。

でも、それぞれの人生の一部分を切り取って繋ぎ合わせると都市と都市を繋ぎとめる高速道路に準えて人生を反映させている。

彼らはカメラを意識しないで会話をする。
だから、ひょっとして演者が演じてるのか?と思えるほど自然な会話。

老夫婦が冗談交じりに笑い話す様子などは会話の内容は特筆するものでもないのだけれど、それだけで愛おしさが滲み出てくる。

水谷豊の曲「やさしさ紙芝居」に「そして誰もが主人公」という歌詞がある。
誰もが自分の人生の主人公であり、そしてその命を全うするまで続く物語である。

この映画はそんな主人公たちをただただ遠巻きに眺めてるだけの映画。
それなのにこれほどまでに締め付けられる感情が持てるのはその背後に彼らの人生を垣間見て、そして想像してみるからでしょうか。

特に救急救命士が仕事に出かけなきゃいけないのだけれど、家に母だけとりあえず残して出かけなきゃいけない。
でも母は仕事の間の一時の別れですら、寂しいと悲し嘆く。救急救命士の息子も「仕事にでかけなきゃならないんだよ」と困惑する。
このシーンだけでも色々と想像できて涙腺が刺激される思いがした。

オチのないドキュメンタリー映画。
ストーリーがないドキュメンタリー映画。
音楽もなくただただ淡々とそのへんに住む人々の様子を撮影してるだけの映画。
それでもドキュメンタリーだからこその「重み」がある。
これはどんな映画でも作り物であれば勝てないところですね。


この映画は先週の金曜日に観てきたのですが、公開日から連日満席状態。
当初はなんでそんなにヒットするのだろうか?と思ったが、鑑賞後ではなるほど理解できたところがあります。

素通り感覚で見ると面白くないかもしれません。
ただ、登場する人物の背景を察し、感じようとしてみるならばそれだけでも十二倍に入ってくるものがあると思いますので興味がある方は是非。





評価:★★★★★★★★★★
     ★★★★☆☆☆☆☆☆ (14)
・公式サイト


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