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zoom RSS 『アメリカン・スナイパー』を観てきました。

<<   作成日時 : 2015/03/03 09:10   >>

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無音が重い




画像

<2015.2.23 イオンシネマ市川妙典 にて鑑賞。>
あらすじなどはシネマトゥデイより
チェック:アメリカ軍で最も強い狙撃手と呼ばれた、クリス・カイルの自叙伝を実写化したドラマ。アメリカ海軍特殊部隊ネイビーシールズ所属のスナイパーであった彼が、イラク戦争で数々の戦果を挙げながらも心に傷を負っていくさまを見つめる。メガホンを取るのは、『ミリオンダラー・ベイビー』などのクリント・イーストウッド。『世界にひとつのプレイブック』などのブラッドリー・クーパーが主演を務め、プロデューサーとしても名を連ねている。戦争とは何かを問うテーマに加え、壮絶な戦闘描写も見もの。

ストーリー:イラク戦争に出征した、アメリカ海軍特殊部隊ネイビーシールズの隊員クリス・カイル(ブラッドリー・クーパー)。スナイパーである彼は、「誰一人残さない」というネイビーシールズのモットーに従うようにして仲間たちを徹底的に援護する。人並み外れた狙撃の精度からレジェンドと称されるが、その一方で反乱軍に賞金を懸けられてしまう。故郷に残した家族を思いながら、スコープをのぞき、引き金を引き、敵の命を奪っていくクリス。4回にわたってイラクに送られた彼は、心に深い傷を負ってしまう。


「クリント・イーストウッド作品にハズレなし」

この言葉をまたも高水準にクリアしてしまう監督。それがクリント・イーストウッド。
映画は主人公のカイルがいかにしてネイビーシールズに志願して、その職に就いて、そして苦悩して戦場を離れても苦悩して・・・ということで、一貫して描いてるので非常に入りやすい作りにはなっていると思う。

いろんな幻影に悩まされることもあるけれども、最初から最後まで彼は人間であり続けた。
腕のたつスナイパーであり、相手の兵士や自分たちに危険が及ぶ恐れがあれば女・子供でも撃ち殺してきた彼は悩みながらも人間であり続けた。

戦場を生き抜いた彼は本来の日常に戻ってきても過剰に反応して犬をなぐり殺しそうになってしまったり。
愛国心からでてくる衝動に任せて兵士に志願したカイル。

狙撃の名手である彼は戦地に赴き、任務を遂行し仲間を守ることが使命だと思って戦い続けた。
しかし、目の前で息絶える同僚や母国に残した新しい家族を想うと自分の使命はそれなのか?と疑問が生まれ、そして葛藤する。

そうして、ようやく兵士の立場をリタイアしたのは4回の出兵の後の話。
実話の映画化なので彼がその後どのような運命をたどるのかはご存知の人もいるでしょうが、ここではそこまでは触れません。

事前の予告でも流れていましたが、カイルがイラクの若いママから5歳くらいの小さな息子に渡した金色の大きな弾薬のような容器。向かう先は仲間の戦車。これは爆弾なのか?なんでもないただの器なのか?もし、何でもないものを運ぶだけなのに狙撃し少年を殺してしまったら重罪にあたってしまう・・・。
そのシークエンスは手に汗握ることに誰もがなるでしょう。そしてそこから彼の「葛藤」は始まっていた。

後々ヒーローになっていってもそれは終わらない。自分が好きで戦地に向かうのにバッタリ出会った同じ軍人である弟は「辞めたい」とカイルにこぼす。それを聞いて揺らぐ。銃弾が飛び交う中、愛する嫁との電話での会話でも。
両方リアル、事実であるのに。両方同じ世界の中の出来事なのに。それなのにこうも世界の中身は違っている。

自分が狙撃したイラク兵の死体から銃を拾い、誰かを狙おうとする少年。これまた5、6歳くらいの子供だ。
冒頭のシークエンスの部分にもつながるこのシーンでカイルは「やめてくれ!」と叫ぶ。
子供を殺すことなんかしたくない。でも、殺さないと仲間が殺される。。。

イーストウッド監督のメッセージはストレートに伝わってくる。
「戦争」というもので擦り減っていく心。人としての心の在り方を見せようとしていたのではないだろうか、と。

戦場に意気揚々と志願し向かっていくカイルが次第にその心が変わっていく。
その変化が起こるまでには1つ1つの瞬間が積み重なっていく。
あの時、あそこで、ああすれば・・・こうした積み重ねの後悔。みんなが讃えてくれる称号なんて虚しいだけの産物。

そのようなカイルがどのような運命に合うのかは劇場でご覧ください。

そして、ネタバレにならないと思うので1つ述べますとエンドロールは無音です。
無音で淡々とある映像とその後クレジットが流れます。


この「無音」が映画を観ている観客の心にズッシリと響く。
そして、映画館を出たあとで目の前に見える自分の「日常」に少しだけありがたみを感じることができるんじゃないだろうかと思います。

平和ボケ上等だよね。




・評価:★★★★★★★★★★
     ★★★★★★★★★☆ (19)
・公式サイト


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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
私が観た時の観客の平均年齢高めで落ち着いて鑑賞。
脚本、演出も呻るのですが編集の上手さも光っていました。
スコープ越しの映像の迫力も手汗が滲んだ位。
音楽に精通しているイーストウッド監督が
無音のエンドロールとは!最後まで気が抜けない…
唯一救いは家族との交流場面、特に娘との所かな。
イーストウッド作品まだまだ追い掛けたいですね。
ぱたた
2015/03/04 08:54
そうですね、編集も際立ってすぐれてましたね。
この作品や「ジャージーボーイズ」でオスカーなどがもらえないのも(ノミネートもない)「今までいっぱい表彰されたからもういいでしょ」ってことでしょう。
後輩に道を譲れなんていう風潮もありますが、まだまだイーストウッド監督には頑張ってもらいたいです。
間違いなく映画史上最高の監督ですよ。
かつを
2015/03/04 16:20

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