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zoom RSS 『ラブ&ピース』を観てきました。

<<   作成日時 : 2015/07/08 09:09   >>

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埼玉スタジアム2002では芝生にアリーナ席をつくってライブを行った実績はない。これ豆ね。




画像

<2015.6.28 TOHOシネマズららぽーと船橋 にて鑑賞。>
あらすじなどはシネマトゥデイより
チェック:国際的に評価される鬼才・園子温監督が特撮に初挑戦した異色作。かつてロックミュージシャンという夢を抱いていたものの現在はさえないサラリーマンが、1匹のミドリガメと出会ったことから始まる奇想天外な物語を描く。主演は『地獄でなぜ悪い』に続き園監督とタッグを組む長谷川博己、彼が恋心を抱く職場の同僚役には、テレビドラマ「時効警察」以来の園組となる麻生久美子。物語の鍵を握る謎の老人役でベテラン西田敏行が出演するほか、渋川清彦、松田美由紀ら多彩な顔ぶれが勢ぞろいする。

ストーリー:ロックミュージシャンになる夢を諦めて以来パッとしない毎日を送るサラリーマン鈴木良一(長谷川博己)は、職場の同僚・寺島裕子(麻生久美子)が気になっているものの話し掛けることができない。ある日、1匹のミドリガメと運命的に出会いピカドンと名付けるが、同僚に笑われてトイレに流してしまう。すぐに後悔する鈴木だったが、ピカドンは下水道を通って地下に住む謎の老人(西田敏行)のもとにたどり着き……。



フリーパス4本目鑑賞!

園子温監督の最新作を見てきました。
園監督は最近もの凄く精力的で今年公開予定・済作品だけでも『新宿スワン』、『リアル鬼ごっこ』、『みんな!エスパーだよ!(映画版)』、『ひそひそ星』と。
まるで数こなす三池崇史みたいな撮影意欲です(笑)
(※『新宿スワン』は三池さんみたいな感じの作品でしたが)

そんな中で公開されたのが本作。

ロックアーティストを夢見ながらも本意でないサラリーマン生活をする鈴木良一。
ガチのコミュ障で自分が常に世間から笑われているという被害妄想に取りつかれ『朝生』に似た討論番組で司会の田原 総一朗をはじめ出演者がテレビの中から鈴木良一を嘲笑う、街を歩けば通りすがりの人が指を差して笑い、会社では「廃棄処分」のシールをいじめのごとく貼りまくり。
会社のはもしかしたらありえるかもしれないが(それでも大袈裟に見せてるとは思うが)、間違いなく外を歩いてる時やテレビの向こう側から笑われてるシーンは彼の誇大妄想であり、それだけで鈴木良一という人物がかなりの変人であることがわかる。

もちろん友達はおらず、デパートの屋上で人目から避けるように昼食のパンを食べてる時に見かけたミドリガメ売りから1匹のミドリガメに一目ぼれし購入。そして名前を「ピカドン」と名付ける。
そして唯一の友達として可愛がりなんでも話しかけた。会社で少し優しくされたことから好きになった女のことや一度挫折したもののまだあきらめてないミュージシャンとしての夢のこと。

夢を持ってなく、また極端な被害妄想がないだけでこの長谷川博己演じる鈴木良一と大して変わらない糞みたいな人生を送ってる私もどこか他人のように思えずその序盤の展開だけでも、この映画は大人の寓話であるとわかっていてもなんかいい人生歩く展開になってほしいなと感情移入してしまう。

なんでもかんでもピャーピャー悲鳴をあげてあらゆることから逃げまくる鈴木良一。
ピカドンが見つかり、バカにされ相変わらずピャーピャー悲鳴をあげて逃げまくりとっさにピカドンを便器から流してしまうという・・・。おいおい・・・。

もちろん、バカにされた反動とはいえ大後悔し自分を恨む鈴木良一。
悲しみに暮れる良一の一方、流されたピカドンは下水道を流れ、謎のホームレスおじさん(西田敏行)が捨てられたガラクタや捨てられた小動物を匿ってる場所に流れ着く。
そこに流れ着いたおもちゃや小動物はおじさんから飴をもらうと互いに会話もできるようになり、そしてそこに住む物の希望は実現する世界。
ピカドンはあんな捨てられ方をしたのに良一を全く恨んでなく、むしろ愛していてピカドンは聞かされていた夢を思い描くとそれが地上の鈴木良一の夢実現に繋がっていく・・・というお話。


これだけでもおもちゃや小動物が会話するという時点で寓話であり、ファンタジーであることは明確なので細かいツッコミは無用だと思えるので「ありえない」、「ご都合主義」というご意見はそっちのけでOK。

だからピカドンの夢は良一の夢。
その実現は本当にアクシデンタル。

路上ライブをしていた厳つい若者からイジメにも似た調子で人前で歌ってみろよとギターを渡され、弾き始めた曲が観衆の心を掴み、そしてその場にレコード会社のプロデューサーが偶然居合わせて即契約。

右肩あがりなんてもんではなく、ここ最近の為替相場のように一瞬で高みに振れてしまうような人生を歩む。
うだつのあがらないおっさんが急にスーパースター。
お金も女も自由自在にできる人生を掴みその行く末は想像通り調子ぶっこきまくり

この良一のUPぶりとは対照的に下水道で細々と暮らすガラクタたちの人生(人じゃないけど)。
ご主人の愛情を忘れないお人形。もう愛を忘れて拗ねる猫のぬいぐるみなどなど。
そして、その中に夢がかなう度に大きくなるピカドン。
ピカドンが大きくなるたびにビジュアルがリアルなミドリガメじゃなく、特撮怪獣のようになっていくのはまあご愛嬌か(笑)

地上ではビッグになるご主人。
地下では主人の幸せを願うペット。

この調子乗りと健気な気持ちの対比が逆に両面の世界を浮き彫りにさせていて、より見えやすく、伝えやすくさせてくれ両方の世界のそれぞれの良一とカメという主人公を通じて時折地上に地下の存在が顔を覗かせることで現世の中で擬態化されたその根っこにあるもの・・・気持ちや存在が、地下の寓話の世界だけではなく、今この私たちが暮らす世界にもあるのかもしれないという錯覚にもにた感覚を持たされる。

それが「ラブ」や「ピース」を包括する「ホープ」なのかななんて気持ちにさえなる。


『新宿スワン』や『TOKYO TRIBE』などのような悪くはない映画ではあるが、商業的に彩られ園子温監督のカラーというものが埋没してしまってる作品ばかりここのところ見てきました。
が、エロもグロもないけれどこれぞ園子温監督!という久しぶりの感激!

大雑把で大胆で最後は特撮シーンのあるところなんてのも出てくるほどなんでもありではあるけれど、芯を通してそれが行き当たりばったりでないことも伝わってくる。

愛のむきだし』が私の中では園監督の最高傑作ではありますが、それに準じるくらい好きな作品になりました。

だから普段買わないパンフレットを帰りがけに買ってしまいました(笑)

はやくblu-rayソフトが欲しいです!

たぶんこの映画の好みは相当個人差があるとは思いますが、園監督のファンなら是非!!





・評価:★★★★★★★★★★
     ★★★★★★★★★★ (20)
・公式サイト

※今季★20:『セッション』、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』、『ラブ&ピース』

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