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zoom RSS 『母と暮せば』を観てきました。

<<   作成日時 : 2015/12/13 13:52   >>

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冬です。吉永小百合映画のシーズンです。




画像

<2015.12.12 TOHOシネマズららぽーと船橋 にて鑑賞。>
あらすじなどはシネマトゥデイより
チェック:「父と暮せば」などの戯曲で有名な井上ひさしの遺志を名匠山田洋次監督が受け継ぎ、原爆で亡くなった家族が亡霊となって舞い戻る姿を描く人間ドラマ。原爆で壊滅的な被害を受けた長崎を舞台に、この世とあの世の人間が織り成す不思議な物語を映し出す。母親を名女優吉永小百合が演じ、息子を『プラチナデータ』などの二宮和也が好演。ほのぼのとした中にも戦争の爪痕を感じる展開に涙腺が緩む。

ストーリー:1948年8月9日、長崎で助産師をしている伸子(吉永小百合)のところに、3年前に原爆で失ったはずの息子の浩二(二宮和也)がふらりと姿を見せる。あまりのことにぼうぜんとする母を尻目に、すでに死んでいる息子はその後もちょくちょく顔を出すようになる。当時医者を目指していた浩二には、将来を約束した恋人の町子(黒木華)がいたが……。


井上ひさし原作で映画化もされている『父と暮せば』は未見なのですが、井上ひさしの原案の3部作を山田洋次監督が引き継いだうちの作品。
そして、『父〜』が広島の話であるならば、本作は長崎の原爆に纏わる話になっております。

冒頭で医科大に通う浩二が被爆に合うところからはじまるのですが、やはり被爆国の日本人が作る映像の方がその脅威をより強く伝えられるのですね。
アメリカが作った『トータル・フィアーズ』だったり、『ウルヴァリン』だったりの核爆弾の表現はクソすぎますからね。
この映画では本当に一瞬。何を考える間もなく消え去った浩二の命をさりげなくあっさりと、そしてその分だけ伝わる恐怖。

そして、時間はあっという間にすぎさり、この被爆から3年後の長崎が舞台になります。
近所の人や友人に支えられながらも助産婦の仕事をこなす母の伸子。
そんな伸子が屍が見つからず諦めきれなかった想いを断ち切ることにした夜に幽霊としてひょっこり帰ってきた。

他人には見えず(一部の子供を除く)、ずっと出現はしていない幽霊の息子と母の2人暮らしが3年ぶりに始まる・・・というお話です。

幽霊になっても忘れられない婚約までした恋人の存在。
その恋人がこの先でも1人でいたほうがいいか、他の誰かと幸せになった方がいいかの葛藤。
あやしい上海帰りの男が言い寄ることを心配したりと霊魂になっても心配は尽きない浩二。

母への愛が強くてこれじゃ成仏できないか(苦笑)と思えるほど。

ただ、母と息子が想い出を語りあい、「あの時はああだったね」みたいな何でもないような会話が涙腺を刺激してしかたなかった。
息子として母の望む人生を送りたかったのに強制的にある日一瞬でそれを閉じてしまった悲しさ。
母と息子の無念が随所ににじみ出てきていて、さすがに人間の心情を表現することには長けている山田監督なだけあって、実に描写も上手くその演出にのめり込み素直に観ている方も涙が溢れ出てきてしまいます。

そして、悲しいことがありながらも時間は過ぎていき、その時間に逆らわないようにすることも大切と息子は思うようになってきて自分を想う恋人の解放、幸せを願うようになってくる。
一方では同じように思い、娘の様に慕っていた息子の彼女の幸せを望むはずだったのに息子の決意を聞くと逆に急に嫉妬心が出てきて心にもない暴言を吐いてしまう母・・・。

誰のことも思わない自分を見つめた場合のストレートなその言葉に息を飲みただスクリーンを見つめることしかできなかったが、本当に悲しい・切ないシーンでした。これ以上ないくらいの。
母はもちろん、息子もやっとその無念を押し殺したところだっただけに切ないでしょ、あれは。

そんな切ない母・子の物語は映画ですので当然1つの終わりにたどり着くのですが・・・「ん・・・?」と思ったのがまた素直な感想で。

でも、その・・・この映画の真相に気が付かされるとあらゆるところのことが納得という言葉に上手く押し込めることができて。
でもでも、人によっては額面通りに受け取ってその真相と思われるものに気が付かない人もいるかもしれない。
それは「何」かを自分の思うところだけでも書きたいところもあるけれど、これはやはり映画を観た人に気が付いてほしいのでここでは触れないでおきます。

吉永小百合さんの映画はここ最近のものしか見ておりませんが、その最近の映画陣の中では間違いなく一番好きな作品であります。
二宮くんの演技も愛わからず上手いですしね。


でもでもでもでも・・・エンドロールのあれはなんすか・・・・。
失笑しかできず、溢れ出て来た涙も渇きます(苦笑)
何が酷いのかは伏せておきましょうかね。あのエンドロール・・・好きな人いるんでしょうか?

まあ映画を観て久しぶりに泣かされただけにあの糞エンドロールのおかげで泣いたまま帰らずに済み救われました(笑)

吉永さんが若作りして、妙にいろんな人にチヤホヤされるいつものパターンの映画ではなく、ちゃんと心情表現を作り込んだいい映画だと思いますので、興味のある人は是非。




・評価:★★★★★★★★★★
     ★★★★★★★☆☆☆ (17)
・公式サイト


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