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zoom RSS 『サウルの息子』を観てきました。

<<   作成日時 : 2016/02/17 15:26   >>

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捻くれた視点とストレートな視点で映画の中身も変わって見えるホロコースト映画




画像

<2016.2.8 ヒューマントラストシネマ有楽町 にて鑑賞。>
あらすじなどはシネマトゥデイより
チェック:ハンガリー出身のネメシュ・ラースローがメガホンを取り、強制収容所に送り込まれたユダヤ人たちがたどる壮絶な宿命に迫る感動作。仲間たちの死体処理を請け負う主人公が、息子と思われる少年をユダヤ人としてきちんと葬るために収容所内を駆けずり回る2日間を活写する。主演を務めるのは詩や小説も手掛けるルーリグ・ゲーザ。第68回カンヌ国際映画祭にてグランプリに輝いた、ホロコーストの過酷な現実を描いた物語に言葉を失う。

ストーリー:1944年10月、ハンガリー系ユダヤ人のサウル(ルーリグ・ゲーザ)は、アウシュビッツ=ビルケナウ収容所でナチスから特殊部隊“ゾンダーコマンド”に選抜され、次々と到着する同胞たちの死体処理の仕事に就いていた。ある日、ガス室で息子らしき少年を発見した彼は、直後に殺されてしまったその少年の弔いをしようとするが……。


冒頭からハンディカメラでサウルを追うところから始まるこの映画。
サウルが民衆の動きに合わせて移動したかと思えば、列を整えるようなしぐさもみせ。
でも、どことなく何かを探しているようなそんな気にもさせられるOP。

そして、サウルが行きついたところは同胞のユダヤ人が無数に裸で横たわってる死体を処理する場所。
(ちなみにサウルのアップが続き、背景はボカシが入ったかのように暈けているのでなんとなく死体などはボカシながらもわかるものの、直観的なグロテスクな描写などはそのためにありません)
サウルはゾンダーコマンドという不謹慎ながらもその文字だけ見るとカッコいいお仕事ではあっても、中身は先ほども書いたように延命を条件に死体処理をするお仕事をやらされていた。


仕事を与えるだのなんだの言いながらも男も女も裸にしガス室に押し込み、毒殺するナチス軍。
そして一網打尽にしてしまったかのように思えたこの現場で息が残る少年を見つけるも、軍によりその少年はすぐに持ち去られ、息を止められ殺され解剖のための検体とさせられることに。

医務室まで少年の死体を運んだサウルはここで時代背景や環境を思うと”暴走”と呼ぶに値するような行動を取る。

その少年の死体を丁重に弔うために解剖をさせないように必死になる。
「もう死体だし、いいだろう?その死体を匿うために自らもそして、仲間まで殺される危機に陥ることにもなる。
はよ、そんな死体に固執するのはやめれ!」
と客や映画の中の同僚も思うわけですが、それでもサウルは頑なに少年の死体を守ろうと貫く。
死者に祈りの言葉を与えられる同僚を探し、そして土葬にしようと必死になる。
あちこちにナチスの目があるのに。


で、興味深いのは
「なぜ、サウルは少年の死体に拘ったのか」
になるのですが、

ストレートに同胞であるユダヤ人が大量虐殺により亡くなり、その象徴としてガス室から生き延びた少年を結果的に殺されてしまうも丁重に弔いたかった一心で同僚や自らの命を危険にさらしてでも死体を匿う暴走に走った。

ともとれれば、捻くれた目でいえば

少年好きショタコンでネクロフィリアのおっさんが仲間なんかどうでもよくて、自分の想いだけを貫こうとしただけ。

と、暴論にもとれるというね。


埋葬しようと考えていたことは事実だし、それなら前者でもある。
ただ、仲間まで殺されそうになって(実際、サウルの行動につきあって殺されたものもいた)まで死体に固執するのは何か嗜好が故になのか?と後者にもとれる。
弔いに固執するのであれば、仲間の命を平然と危険に晒していいわけないですからね。

その上、実際「自分の息子」と嘘をついてまで仲間に主張し匿ってたわけですからね。


もっとも”普通”に考えれば前者で多くの人が前者の見方をすると思います。
でも、私は捻くれているのでこの狂気に満ちた時代背景でどうなってしまうかわかりませんしね。
もしかしたら・・・という解釈もあるかもしれませんよ?(笑)
ほら、ラストシーンだって・・・。


まあ、普通の人は普通に見てもいろいろこの重い映画に感じられるところはあると思いますのでお勧めです。
ただ、このような解釈を挟むとまた違った作品に見えるかもしれませんね。

自分で勝手にそう思ってるだけなんだろうけれど、色々とそういうところも含めて興味深い作品に仕上がってると思いますのでお勧めです!





・評価:★★★★★★★★★★
     ★★★★★★★★★☆ (19)
・公式サイト


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