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zoom RSS 『聖の青春』を観てきました。

<<   作成日時 : 2016/12/15 08:49   >>

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静かに淡々と燃える闘志




画像

<2016.11.19 TOHOシネマズららぽーと船橋 にて鑑賞。>
あらすじなどはシネマトゥデイより
チェック:29歳の若さでこの世を去った天才棋士・村山聖の生涯をつづる大崎善生のノンフィクションを、松山ケンイチ主演で映画化。幼いころより患う難病と闘いながら将棋の道を突き進んだ村山の壮絶な人生を、羽生善治をはじめとする同世代の棋士との死闘や、彼を支える師匠や両親たちの愛を通して描く。『宇宙兄弟』などの森義隆がメガホンを取り、『マイ・バック・ページ』などの向井康介が脚本を担当。大幅な体重増量など徹底した役作りに挑んだ松山の熱演が光る。

ストーリー:幼少期から難病を患う村山聖は、入退院を繰り返す中で将棋と出会い、15歳で森信雄に師事する。10年後、名人になる夢をかなえるべく上京した聖(松山ケンイチ)は周囲に支えられながら将棋に全力を注ぎ、七段に昇段したころ、同世代で名人のタイトルを獲得した羽生善治に激しいライバル心を抱く。さらに将棋に没頭する聖だったが、がんが彼の体をむしばんでおり……。




今年2度目のシネマパスポート・15作目の作品鑑賞。です。



素晴らしい作品でした。
私は将棋は打てますが、別に大好きってほどでもないです。そして、将棋の世界には何にも興味はありません。
でも、普通に生活していれば羽生 善治の名前と顔くらいは各メディアから伝わってきますし将棋のプロの人なんてのはその程度の知識しかありません。

でも、感動しました!


普通ならこの手の作品だったら、普通はとことん美談に仕立てあげると思うんですよ。
また、ワンピースのようにキャラを号泣まみれにして涙を誘ったりすると思うんですよ。


この作品にはそういう要素は極力薄めにされてるところがいい!

なんせ、村山聖は性格は本当にしょうもない野郎なんです、
僻みやすい性格でコミュ障で。
汚部屋に住んでいて、不潔で。

ただ、5歳でネフローゼにかかっておりずっと重い病を患ってきたこともあり、部屋に置かれたペットボトルに小便するボトラーだったり、色々と病のせいで自由も利かない中で暴飲暴食だったり、やるべきことがあってもそれよりも先に漫画を読み耽ったりと病がなければただのクズだけれども、生まれながらに(というか発症が5歳だから生まれながらは違うか)不自由な中にも楽しみをみつけてる様子を感じ取ると何とも言えなく切なくなってきます。

そして、それを押しつけがましく見せるのではなく、普通に淡々と挿入するからこそ感じ取れる人だけ気づいて感じとってその発見した分だけ心の芯からぶわっと刺激されるものがあるんですよね。

吉野家の牛丼(テイクアウト)を家族で食べるシーンがあるのですが、その牛丼の個数等・・・。
気が付けば気が付くほど「やられた」というシーンは多いように思いますね。


性格はけして良くはない。お世辞にもいい人なんていえない。
そんな村山聖の青春、短い人生の記録を良くも悪くも真正面から描いている何とも魅力的な作品です。

さきほど「押しつけがましくなく淡々と」書きましたが、特に素晴らしいシーンは東出昌大演じる羽生善治を飲みに誘うも小汚い定食屋で、店にたった2人で交わした会話ですね。
ライバルとして尊敬しつつも、暑苦しくなく静かに闘志を燃やしつつも自分の今思うところを淡々と語るシーン。
その合間にも畠田理恵との結婚が話題になっていた羽生に「女を抱きたい」と素直に今思うことを語るところがあるのですが、この一言にも後ろにひっついている背景を想うとすごくすごくきますね。
何も言えず戸惑う羽生の様子も合わさるとなお一層引き立ってくるんですよね。


そして、終盤になると伝記もの映画なのでネタバレも何もないですが、村山聖は29歳で亡くなるのですが、ある程度覚悟されていた「将来」だからか、押しつけがましく涙を誘うシーンなどはあまり無い。

だから、もしかしたら物足りなく感じる人もいるかもしれない。
でも私は他の癌等の重病を患う映画と比べると、大袈裟にはしなかったこの作り方は大好きです。

ネフローゼで恵まれていなかった人生かもしれないけれど、その分こんな性格でも魅力を感じて周りにいてくれた人も多かったわけで。そう思えば恵まれている部分も多くて。

彼らが村山聖にどのような魅力を感じたのか。映画を見ている私たちにもその一端くらいはわかるかもしれない、そんな映画です。

そして、良作です。おすすめです。





・評価:★★★★★★★★★★
     ★★★★★★★★★★ (20)
・公式サイト



参考:今年の★20:(※ただし★20に関してのみ後日思い直しての修正あり。他は滅多に修正しませんが)

『マジカル・ガール』、『ヒメアノー〜ル』、『シン・ゴジラ』、『ルドルフとイッパイアッテナ』、『映画 聲の形』
.『この世界の片隅に』、『聖の青春』

【関連作品】










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