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zoom RSS 『アンチポルノ』:今日も元気にカルト映画館〜第158回

<<   作成日時 : 2017/02/03 09:02   >>

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園子温はやっぱりこうでなきゃ!




画像

<2017.2.1 新宿武蔵野館 にて鑑賞。>
あらすじなどはシネマトゥデイより
チェック:日活ロマンポルノ45周年を記念し10分に1回の濡れ場などの条件のもとで作品を製作するプロジェクトに、『ヒミズ』『新宿スワン』などの園子温監督が挑んだ問題作。小説家兼アーティストのヒロインが極彩色の部屋で見る悪夢と、虚構と現実のはざまで暴かれる過去の秘密がエロチックに描かれる。主演は、元AKB48研究生で園監督の『映画 みんな!エスパーだよ!』のほか『人狼ゲーム クレイジーフォックス』などの冨手麻妙。当代きっての鬼才による過激な作風に期待が高まる。

ストーリー:世間からもてはやされている小説家兼アーティストの京子(冨手麻妙)は、今日も極彩色の部屋で分刻みのスケジュールをこなしていた。しかし、寝ても覚めても消えない悪夢が京子をさいなみ、彼女は自分は京子なのか、京子を演じているのかと混乱してしまう。そして、虚構と現実の間で、彼女の過去の秘密が明らかになり……。


園子温監督作品といえば先日公開された『新宿スワンII』があります。

その感想でも書いたのですが、あの映画は山本Pの色だけ強くて、面白いことには面白いが私が好きな園監督らしさってものが全く感じられなかったんですね。

そんな中で知ったのがこの『アンチポルノ』の上映。
引用した映画紹介文にも
「日活ロマンポルノ45周年を記念し10分に1回の濡れ場などの条件のもとで作品を製作するプロジェクト」
と、ありますし、R18でもありますし、当たり前だがエロいんでしょう!!

色々と縛りが出てくる製作委員会方式でもなさそうですし、きっとこれなら園監督らしい映画が見られる!
そう思って、新宿まで足を運んでみてきましたが・・・・


面白い!!

「こういうわけわからないのを面白がるなんて、意識高い系じゃね?」とか思われるかもしれませんし、それでも構いません!この雰囲気!これを待ってたんですよ!!園監督には!


いきなり冒頭から若い女性が全裸でうつ伏せになってベッドで寝ていて、パンツを穿きながらパン一で起き上がると、支離滅裂な自己主張を叫びながら部屋の中を精神病患者のように彷徨い歩く。まるで舞台女優の様な振る舞いで。

どうやらこの子は女優?らしいが、画家もやっていたり、とりあえず芸術レベルの高い芸能人だというのはその後にこの部屋に入ってくる筒井真理子演じるマネージャーのスケジュール伝達などですぐわかる。


でも、この女優・京子はマネージャーを怒鳴りつけ、売女になれるか?!と激しく問い詰めると「売女になりたいです!」と返し、その後部屋に取材で入ってくる雑誌の女性編集長や女性カメラマンの前でも犬のように筒井真理子演じるマネージャーを扱い、裸にし、いいように弄ぶ。

マネージャーもそれで喜びを感じ、京子は罵倒・自己主張を引き続き叫びまくりカオス状態w


と、まあここまでならたまにある変態エロ映画かなーというだけで終わるのですが、途中・・・どのへんかな?尺30、40%くらいまで来たあたりかな?

この様子がガラリと変化するシーンがくる。

どう変わるのか書きたいけれど「お?」と思ったシーンなのでここで書いてしまうのはもったいないので伏せておく。
でも、稀にこのような演出のある映画はあるので察しがつくひともいるかもしれない。最近では『ピ○○○○○○』みたいなものか(これもその作品を知ってる人なら察しつくので伏字)。

そこからちょっと違う流れで進行していたかと思うと、不意に違う流れにはまっていたり。
登場人物の関係も実は逆なのか?という流れにもなってみたり。

もちろん、それらの流れにはこの作品のテーマでもあるポルノがあるので、全編にエロい。

意味不明(でいいと思う)にもとらわれがちな演出、脚本は狂気注入に満ちていて、そしてエロティック。

もう、私が個人的に園子温に求めるものの多くが詰め込まれていて大満足です。
鈴木清順の作品のように心底意味不明というわけでもないですしね。

ただ、これにグロテスクが伴うともっとよかった・・・。が、それだと今回の日活ロマンポルノ記念の趣旨を思うと外れるからしゃあないのかな(苦笑)

園監督は徹底的に役者をスパルタまがいに指導すると聞きます。『愛のむきだし』でいまや、スターのAAA西島隆弘やアイドルあがりの満島ひかりに演技力が身に着いたのも園監督の演技指導の賜物という話もあります。
今回は元AKB研究生の冨手麻妙が大胆な主演を務めていますが、きっと園監督に徹底的に指導されたんだろうなということが見受けられるほどの熱演を見せてくれ、またとても56歳には見えないほどの美熟女であり、大ベテランの筒井真理子も貫録のある演技を見せてくれます。
この若い女優とベテラン女優の演技バトル(正にそう呼んでいいと思う)も必見。


時間は短いけれど、久しぶりに”変”な作品を劇場で見ることが出来て楽しかったです。
園監督にはR18上等でこのような作品とか、『冷たい熱帯魚』みたいな作品を産み出していってほしいな。
やっぱり日本が誇るカルト映画監督の1人ですよ、園監督は。





追記:
・塩田明彦、白石和彌、園子温、中田秀夫、行定勲ら5人の監督が蘇らせる「日活ロマンポルノ」新作予告解禁(AOLニュース)
この企画の一環での上映だったのですが、園監督通じてこの企画を知ったのでDVD以外ではあと中田秀夫監督の作品しか劇場で見ることができない!・・・。

面白そうなだけに塩田監督、白石監督、行定監督の作品も気になるが、中田秀夫監督の作品は時間を作って観に行きたいと思いました。





・評価:★★★★★★★★★★
     ★★★★★★★★★★ (20)
・公式サイト


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