今日も元気にカルト映画館~第9回 『死の王』

楽天で買えちゃいました。





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昔はホラー映画とかグロ映画とか本当に耐性なくて、苦手で避けてばかりいたのですが、ネットレンタルなどの会員になってみたりして、ならせっかくだし近所に置いてない物を借りようと思うようになり、そうなると色々なサイトを見ているとカルト映画、ホラー映画などが生産中止になったりする主なものなんですね。そういうものって、でも皆さんも興味ありません?
「見れない!と思うと見たくなる」っていうかね。

そういう流れでもったいないという意識からカルトに値するようなエログロ変態映画などをよく見ることが多いわけです。

ただし、私自身、リアルなグロ映像、画、お話などには凄い弱いです。そこらへんの弱味を知ってるたまにコメントもしてくれるリアル友達なんかは「コイツってグロい"話"だけでも弱いのに映画だったら大丈夫なんだ(笑)」ときっと笑ってることでしょう。だから大丈夫です。こういう"映画"は興味本位でよく見ますが、あくまでも映画だけですよ~。やだなぁ・・・危なくないって!

と、自己弁護したところで、そろろそ映画の紹介に。ってことで、この『死の王』。
『ネクロマンティック』シリーズや、『シュラム』などがドイツで上映禁止処分となったユルゲ・ブットゲライト監督の作品になるわけですが、この映画も冒頭に上映禁止を喰らったようなことがテロップで出ます。

これは見てみたい。
禁止とかそういう映画なら怖いもの見たさで見てみたい!と、思うわけですが、近所のレンタル屋やDMM、DISCASにも置いて無さそう。
それならば買うしかない!とamazonも紀伊国屋も調べているけど生産終了になっていたりする。・・・。そんな時に、楽天で取り寄せになるが購入受付してるとの情報を見る。
先日、H・G・ルイスの『ゴア・ゴア・ガールズ』を申し込むも、メーカーにもねーよ!と楽天様からは返事メール喰らったので、宛てにせずどうせ買えないだろうと思い申し込みだけしておきました。
すると、数日経って発送しました!とのメールが。

なんと!想定外の出費で到着日のこの日、柏x浦和のチケットを買うつもりだったのを後回しにして現金引換えでDVDを購入完了。

さて・・・上映禁止になったブットゲライト監督の『死の王』。どんな作品なのか恐る恐る再生しました・・・・。

映画のあらすじはgooより。
あらすじ
月曜日、睡眠薬を飲んだまま自殺する男(ヘルマン・コプ)がいる。徐々に腐っていく男の死体に挟まれて、彼から遺書を受け取った人々の様々な自殺の光景が描かれる。火曜日、レンタル・ビデオ店でナチスの拷問ビデオを借りた男が恋人を射殺する。男は血の飛び散った壁に額をかけ、素敵な現代アートを作り出す。水曜日、愛し合っている妻とどうしてもセックスできない男が、雨の中で頭を撃ち抜く。木曜日、峡谷にかかる橋から飛び降りた者の名前が次々にスーパーインポーズされてゆく。金曜日、一人暮らしの女が羨望の眼差しで見つめるカップルは、愛の絶頂で心中を選ぶ。土曜日、肩に8ミリカメラを縛りつけた女がギグ中のライブハウスに乱入し、撮影しながら客やバンドマンに向かって銃を乱射する。日曜日、朝目覚めた男が悲鳴を上げ、壁に頭を繰り返し繰り返し打ちつけて死ぬ。


まず・・・思ってたのと全然違いました。
個人的には全くグロくありません。恐らく、禁止処分が出たというのは『ネクロマンティック』や『シュラム』などのこともあり、総合的にブットゲライトの作品を禁止にしたというかそういう流れなんじゃないかな?と推測されます。

この映画に関してはもしかしたら、アートに近いかもしれません。
それゆえにマニア受けしそうなカルト映画っぽい雰囲気はあります。

また、「この映画を観ると自殺したくなる。」とよくレビューなどで書かれます。
自殺した人の実名だの、睡眠薬飲んでの自殺だの、色々な愛の形のある映画はよく見るがこの作品は色々な自殺の形がある映画。

ですが、監督は自殺を促すつもりがあるのかないのかは不明ですが、私の場合はむしろ逆の意味で感じました。

色々な自殺模様の間に挿入される1人の男性の死体。
月~日の曜日に色分けされるその死に纏わるエピソードに添えられるようにその死体は腐り、朽ちてゆく。その様子はVTRの早送りのように描かれるのでその過程というものは手に取るようにわかるのだ。その死体が腐っていく様子がやけにリアルで「本物なんじゃないの?!」とさえ思えてきて、恐らくこの映画をグロと一言で片付けている人はそこに抵抗があるんじゃないかと思うのです。
というか、その死体以外はほぼグロいようなシーンはありませんしね。
(ああ、一箇所だけなら男性なら痛い、怖い思いをするようなシーンがありますね(笑))


その死体を見て。まあ、蛆虫が湧いてきたりするし気持ちいいものじゃないですよ、もちろん。
でもね、なんていうか形ある物が崩れていくというか・・・人が自然に還っていくというか・・・崩壊していく死体を見ながら見ていて何か儚さ、虚しさを感じました。

無造作に置かれる自殺のエピソードたち。
そして、自然の摂理に飲まれ崩壊していく死体。

単純に「生きなきゃな。」と思えてきましたよ。
別に私は今、鬱状態ではないですが(笑)、それでも「生きなきゃな」と。単純に生命の有り難味を感じ、静かに今あるものを受け入れてみようという思いだけがしましたよ。
もし鬱ってたりすれば「自殺したくなる。」映画に見えてくるのかどうかわかりません。
でも、少なくてもアート風な死を描いた本作では、万人が万人の解釈として受け止めてよいものであるならば、私は「生」を感じ取りました。

そして、アート系の映画ってあんまり好きじゃないんですが、この映画に存在価値を見出すことができましたね。

たぶん、お化け屋敷感覚で、怖いもの見たさに見るとすごい眠たくてつまんない映画だと思うんです。(いや、私も興味本位で最初は見たので他人のこと言えませんが・・・)

でも、何かに行き止まりを感じていたり、悩んでいたり、迷っていたり。そうじゃなくても、今一度生きていることへ価値観を見つけてみたい人には観て欲しい映画ではあります。

もっとも「死にたくなる」という評も多いので、この映画を観て自殺したくなっても責任はもてませんが・・・、でも私の感覚ではそういう人にこそ観て欲しい映画なんですよね。


たぶん今ではレアな作品だと思うので見てみたい人がいればお貸ししたいです。
(自分で録画した作品を見せるわけじゃないから違法じゃない・・・よね?もし、違法ならお貸しできませんが。)とりあえず見る方は自己責任で。

「けっ!つまんねーじゃん、これ!!!」
という感想を持ったとしたら・・・その方はとりあえずその時点で幸せなんだと思いますよ。



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この記事へのコメント

だっちゃん
2007年03月12日 21:52
ははは・・・。大丈夫。笑ってないよ。安心して!俺は映画の方がダメだなぁ。グロは。
かつを
2007年03月12日 23:00
ほんと、あの時は大変だった・・・。血の気が引くってのをリアルに体感した瞬間でした・・・(笑)。
やっぱり自覚してないだけで架空とリアルでイメージの持って行き場が違うんだろうねぇ・・・。

変な映画ばっかり観ていても自分は一応"正常"なんだと自覚できたので、それはそれでよかった・・・のかな?

まあ、この映画を観てもそうだし、病の話を聞いてもそうですが、生きてることって素晴らしいってことですよ(そんなオチでw)。

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