今日も元気にカルト映画館~第27回 『ファンド・アンド・リス』

輸入版ホドロフスキーDVD BOXの中にひょっこり入ってた。



画像




<2011.10.20追記:国内版DVDリリースに伴い、エントリーの作品タイトルも国内版タイトルに変更しました。>


劇場未公開な上に日本ではDVD化もレアなので(たぶん過去にはBOXセットにしか入ってなく、単体では販売されてないんじゃないかと)あらすじを紹介してくれる引用元が少ない少ない。

そこでこんかいは2行程度なんですが、みんなのシネマレビュー様より引用させてもらいます。

幻の楽園「タール」を求め、足の不自由な女性と、それをエスコートする男性が旅を始める。煩悩の幻影が深淵に交錯するホドロフスキー監督デビュー作。


まあ、実に簡単なあらすじだけどでもこんなもんかもしれませんね。

これは中々興味深い物語でした。
タールという楽園を求めて、旅にでるファンド(男)とリス(女)。リスは半身不随で車椅子というよりも台車みたいなものに乗ってファンドに手を引かれながら移動する。

その道中欲望だとか淫らなこととかあらゆるアウトローになりがちな内面要素が映像化され、その都度ファンドは歩けないリスに暴力を振るって、後で謝罪する。
そして道中を進む・・・そんな映画です。

先日、書いた『ホーリー・マウンテン』の監督であることからもわかるようにかなりモノクロ映像で綴られるその道中のシュールなことと言えばこの上ない。

モノクロでありなあがらも妖艶なその幻想イメージにどこか虜になる想いまで湧いてくる。
カラーでもあれだけの色彩美を描けるホドロフスキーの処女作の今作はホワイトとブラックの2色により不思議な色合いを見せてくれる。
そこにカラーは最初から不必要かのように見せてくれる。
やはりそこらへんは監督の力量によるところでなのでしょうね。

そしてこの物語の最後、ファンドとリスは哀しい結末を迎えてしまいます。

とにかく、ファンドのどこにも投げられようのない怒りや鬱憤を固めたストレス。
魅惑な幻想がそんなファンドを煽り立てるからこそ、より一層抱え込むことになってくる。
このストレスに尽きる映画なんだろうと思う。

そしてこのストレスの持っていく場所がタールという場所での開放なのか、リスへのDVなのかが自己葛藤の内に自己の葛藤にも打ちのめされ、焦りだけが汗のようにでてくる。
そんなファンドを個人的には凄く近い存在で観てしまう。

自分にも似たようなものを抱えてないだろうか?
と、観ながらなんとなく他人事のようには思えなかった。

字幕があまり意味ないようなホドロフスキーの映画であっても、字幕がついていて100%それを理解したわけではないのですが、頭にこびり付く印象としてはそんなものを私は描きましたね。

90分弱という短い映画でもありますので、これは近いうちにもう一度観ると思います。

ホドロフスキーと石井輝男はいま、本当にハマってる監督さんです。
もっともホドロフスキーの作品ってあんまり世に出てないんですけどね(笑)

あ・・・石井輝男の作品も結構観てるのにここでまだ紹介してないや・・・そのうちどんどん紹介していければと思います。



・理解不能度:★★★★☆   
・キ●ガイ度:★★★★☆ 
・グロゴア度:★★☆☆☆ 
・おバカ様度:★★☆☆☆ 
・御エロ様度:★★★★☆


【本作品】2011.10.20追記




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この記事へのコメント

みやぎぬ
2008年10月22日 20:54
 輸入版DVDボックスって4枚組だったんですか。日本版はどうだろう?特典のタロットカードが欲しかったのでDVDボックス買ったんですけど、今でも見るときはLDで、DVDは開封しないまま保存(バカ)です。
ホドロフスキーのDVDボックスは近所のCDショップが閉店セールの時
に半額で買いました。バチが当たるかも知れない…。
かつを
2008年10月22日 23:30
たぶんCDとか何かついて6枚組くらいだったように思います。

国内版が半額ですか!!!それはうらやましい!!!
英語力も自信がないので、ちゃんとした和訳で観てみたいですよ・・・。

自分もまだエルトポ観てないですし、そういうのありますよね>買っておいて見てないDVD

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