今日も元気にカルト映画館~第43回 『高校大パニック(1978年版)』

暑くギラギラした日




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解説・あらすじはgooより

解説

北九州の名門高校を舞台に、受験地獄を呪う若者達の叫びを描く。学生達の8ミリ自主映画グループ“狂映舎"と日活のスタッフがジョイント製作したもので、製作、原案、監督に“狂映舎"のメンバーが参加している。脚本は「沖縄やくざ戦争」の神波史男、監督は「襲え!」の沢田幸弘と石井聰亙の共同、撮影は「襲え!」の山崎善弘がそれぞれ担当。

あらすじ

どんより雲った北九州のある日、中州高校三年の田中祥二がビルの屋上から飛び降り自殺をした。彼の腕にはしっかりと数学の参考書が握られていた。翌日、中州高校では衝撃の事件に動揺し、名門校の伝統をマスコミ攻撃から守ろうとする校長は、全校生徒に田中の自殺の無意味を説いた。田中のクラス、三年七組は沈黙に包まれたが、担任の数学教師、伊原は何事もなかったように授業を始めようとするのである。城野安弘は伊原の態度に憤激し、殴り倒して学校を飛びだした。茫然と歩く城野は、ある銃砲店の前まで来ると、夢遊病者のように一丁のライフルを手にして、逃げだした。黒光りするライフルを手に、中州高校に向かう城野。その頃、伊原は落ちこぼれを無視するように授業を続けている。突如、城野が教室に飛び込み、「数学できんのがなんで悪い」「殺したるーッ」と叫んで、伊原めがけて撃ちまくった。弾は頭に命中し、伊原は黒板にたたきつけられ、三年七組は、一瞬にして血の惨劇の舞台と化した。警官隊が、県警特捜課長、栗田の指揮のもとに学校を包囲した。城野は学校中を逃げまわり、警官隊めがけて乱射し、その一人に重傷を負わせた。警官隊もついに発砲し、足に弾を受けた城野は、流れる血を見てますます興奮するのである。この事態に、栗田は城野射殺の決断を下す。城野は三人の女性徒を人質に図書室にたてこもった。警察側は友人、教師、両親を呼んで、説得工作に出たが、城野の耳には、世間体ばかり気にするうわついた説得など聞く余地はない。人質の一人、村上美穂子は何故か落ちつき、じっと城野をにらんでいた。彼女は就職希望のせいか、あくせくと授業を受ける生徒達を尻目に、煙草を吸ったり好き勝手にふるまっていた。城野は、初めて話した美穂子に好感を覚え、緊張の中にも安らぎを感じるのである。そして、化学室に移動した城野は、バリケードを作ろうとしたはずみに薬品の瓶を倒してしまい、部屋中に白煙と炎があがった。と、同時に、城野射殺命令が下ったのである。


いま、個人的にハマってる石井聰亙が『撃てばかげろう』『仔鹿物語』やポルノ映画などの沢田幸弘と組んで石井自身が8mmで撮影した17分の同名タイトルの映画をリメイクしたのが本作。

やっぱり、普通の高校生がなんでライフルなんか持ってるの?
憤りを感じてたのはわかるけど、そこまで彼を追い込むものは?

などなど、想像すれば出来なくもないけどたった17分の8mm版よりも時間も予算もある分しっかりと見せてくれたところはある(それでもまだまだチープなところはあるが仕方ないか)。

夏の暑い日の進学高校という舞台で高校生が布に包んだライフルを授業中の数学教師に向けて発砲。
最初の発砲が女子生徒の右胸上に誤って当るという演出も実に奥深い。

その後、数学教師を3、4発撃って殺すわけですが、最初の誤射がなければもしかしたら主人公の少年をここまで駆り立てさせずに幕を引いたんではないかと思えるからです。

あれがあり、関係ない人間を巻き込み、傷つけてもう後には戻れないところから始まるから面白い。

ライフルを手に入れるところから他の人に見つかっているので、その瞬間から主人公は追われるハメになる。
そして、警察、教師たちと彼を成績以外でも追い込みをかけとことんテンションを高くさせてしまうという悪循環に陥らせるわけで。

その追い込まれる主人公を階段を駆け上がる時のシーンを足元だけ撮影したり、図書室での軟禁時にもこれでもかというほどの汗にだくにさせたり、また空港のそばの高校なのだろう。頭上を飛ぶジェット機が警察と少年の会話を遮ることで苛立ち感を助長させたりするなど表情や演技以外のところでもその緊迫感を浮き立たせる演出は石井監督ならではで留まることなく話は進んでいく。

この作品には私も初めて見た浅野温子の10代(?)時の姿が拝める。
主人公の少年と少し意思疎通を通わすシーンなどもあるが、少しの安らぎにも見える箇所ではあるが、正直ちょっと余計だった気もしないでもない。
少年が居るシーンではとことん犯人の少年からの一方的な視点でよかったと思う。

けれど、難を言えばそれくらいで94分。全く飽きることなくハイテンションで突っ走る映画になっています。

そんな映画でもある結末を迎えますが、主人公の少年の「来年の2月に受験なんだよ~!」というくだりの台詞はアイロニカルな意味合いもあるとは思いますが、この状況下の少年・少女の悲痛な叫びの一部分なのかもしれませんね。

受験戦争というものを体験した自分には何となくですがわかるところはあります。


やっぱり、石井聰亙は面白いね。
本当に面白い。
12月のBOXセットも予約しましたし、とことんとりあえず1度は彼の作品を片っ端から観て行き、ここで紹介できるようなものがあればまた紹介したいですね。


かなりオススメの一作です。
世の中に鬱憤溜まってるあなた、機会がありましたら是非ご覧ください。


・理解不能度:★☆☆☆☆   
・キ●ガイ度:★★★★★ 
・グロゴア度:★☆☆☆☆
・下品汚物度:★☆☆☆☆  
・おバカ様度:★☆☆☆☆ 
・御エロ様度:★☆☆☆☆

【本作品・関連作品】








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この記事へのコメント

びら
2008年03月14日 12:31
ミタミタミタミー
加害少年の両親のせりふに笑ってばっかりでしたワライ
かつを
2008年03月14日 12:57
おお!びらサン。
観てくれたようで嬉しいよw
石井聰亙は本当にすばらしい監督だと思うので、是が非でも次は『逆噴射家族』をご覧ください。
さらに石井聰亙をリスペクトできると思うyp!

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