『シルク』:無駄な時間を過せる映画(14)

1/7 よみうりホール試写会にて鑑賞。




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「映画」関連でこちらをご覧頂いている方々、改めましてあけましておめでとうございます。

本年、一発目のレビューでございます。
今年は昨年よりも本数を減らし、出来るだけとりあえず数をこなすだけの作品は控えようかと思ってます・・・となると、『マリと子犬の物語』みたいな掘り出し物に出会う喜びとか可能性が低くなるんですが、大丈夫です。その手の作品は評判よくなったらチョーシよく後で観に行きますから!

さてさて、去年は『こまねこ』(『モンスター・ハウス』)で劇場鑑賞がスタートしたわけですが、今年はこの作品が1本目となります。

いきなり、酷い作品に出会ってしまったので久しくやってなくて忘れかけたこのコーナー扱いでご紹介できればと思いエントリ立てました。新春記念ってことで。

あらすじはgooより
19世紀フランス。戦地から故郷に戻った青年、エルヴェは、製糸業を営むヴァルダヴューから、蚕卵を入手するためアフリカ行きを依頼される。危険な旅を経て、蚕卵を持ち帰ると、それで得た富で美しい女性、エレーヌと結婚。自らも製糸工場を経営し、結婚生活は順風万帆であった。しかし、アフリカの蚕が病気にやられ、新婚のエルヴェに再び買い付けの依頼が。しかも、行く先はアフリカより遥かに遠い日本だった…。

『海の上のピアニスト』の原作で知られるアレッサンドロ・バリッコの3作目「絹」を映画化。監督は、『レッド・バイオリン』、舞台「シルク・ド・ソレイユ」の鬼才、フランソワ・ジラール。19世紀、蚕卵を求めて日本に渡ったフランス人青年エルヴェと日本人の少女との秘められた純愛を描く。加・伊・日の合作であり、主演にマイケル・ピット、キーラ・ナイトレイのほか、日本からも役所広司、中谷美紀、國村隼らが参加。エルヴェが恋をする少女を演じた芦名星(あしな・せい)は、新人でありながらフランソワ・ジラール監督に見出され、「日本の美の象徴」と絶賛された。日本が参加する国際的な作品に欠かせない坂本龍一が音楽を手がけている。

[ 2008年1月19日公開 ]


この作品。
この雰囲気の映画にありがちな、自然美を映しながら人間関係をまどろっこしくダラダラ描いていくのかな~と思えばそうでもない。テンポが速い、速い。ええ、「速い」というだけあってですね、けしてテンポが「いい」わけではないんです。テンポで言えば悪い意味で「速い」んです。

ただ、結果論からいってこれほどつまんない作品なのにダラダラ前置き部分で流されても退屈するだけなのでそういう意味ではさっさと進めてくれたのはありがたかったかも(笑)

オープニングで芦名星の綺麗な背中が見えたと思えば、フランスから始まります。そこはいいんですけどね。で、エルヴェがエレーヌ(キーラ・ナイトレイ)と暑苦しいほどの恋愛の末に結婚。で、絹工場で成功した男の依頼で丈夫だと噂される日本の蚕卵の買い付けに遥々日本に行くわけですが、これが実にあっさり到着。

互いに言葉も伝わらない中での商談なんかうまくいくはずもありません。
しかし、偽の金貨と魚の卵という騙し合いを悟った?役所広司(また、役所広司だよ。)が帰ろうとするエルヴェを捕まえて、なんだかんだでちゃんと蚕卵を回してやる。
「これは魚の卵だぞ?」と言う言葉に「知ってたよ」と自信あり気に答えていたけど、帰ろうとしてたじゃん・・・。止めなければそのまま成果なしで帰ってしまったのだろうか・・・。

そこで芦名さんの妖艶な魅力に惹き込まれるんですね、エルヴェ。ふっくらした唇をズームして、エルヴェの飲んだ湯飲み茶碗を取り、お茶を啜る。
エロいですね、エルヴェを誘ってる欲求不満な人妻にしか見えませんよね。
公式サイトに芦名さんの役は「少女」としか謳ってないけど、確か作品中に役所が「嫁」って言ってたような・・・もし、違ってましたらどなたかご指摘お願いします。後に修正します。)
そんなにアプローチされまくるもんだから、エルヴェもフランスに戻っても、日本に行きたくてしょうがないんですね。
フランスに帰れば嫁とセックルなどはしっかりとやったりするのですが、また日本に買い付けにいくとなれば二つ返事で行くわけです。

で、今度もあっさり日本に着くが1回目と違って認められた?か、やけに集落の住民がフレンドリーに。ボスの原ジュウベイ(役所広司)を尋ねてきたら彼の下っ端の國村隼は、露天風呂を満喫する夫婦の所に案内する。役所さんもマッパだけど、嫁もマッパ。二人ともマッパの画は映らなかったが、あんなモーションかけられたエルヴェは岩陰にあの嫁がいると思うともう悶々と。後にドラム缶の風呂に入れさせられると背後から彼に触れまくる芦名星さん。もう欲求不満な女そのものです。

今度は歓迎されていて、宴や抱くためだけの女を回してもらったりして、エルヴェは飯も女もしっかりと頂いて帰ります。今度は蚕卵も10箱も持ち帰りですね。

で、またまたエルヴェは日本に行きたいといいだす。エルヴェの嫁も薄々感づいたりしてるし、中国産の蚕がいいらしいというのに日本に行きたいと言い出すし。どうしようもないです。
日本の政局が不安定で日本への渡航は危険だと言われてるのに行くと言って聞かない(笑)

で、無理矢理・・・本当に無理矢理理由を作って日本に3度目の買い付けに来た時には状況が一変していた・・・。

という話なんですが、ここまで書いてみてもこれのどこに感動しろって話ですよね。
原作はいつもの通り知りませんが、感動作品とはそもそも違うのかもしれませんね。
ただのチン軽男の話ですもの。
でも、エルヴェの気持ちはわからんわけではないですけどね。
だって、「誘ってるじゃん!彼女!」と言うノリだったんですもの。
誘われれば、そして嫁の目の届かないところでしたら悶々とする気持ちが芽生えてくるのもしょうがないのかな?
しょうがないことで、理解する人はいても感動する人はいないよね。

オマケにこの3度目の日本渡航では犠牲者も出てしまう。
犠牲者が出るのに、本人は生きてるんだからもうね。
で、そのただの理由付けに過ぎなかったとはいえその買い付けも・・・。

キーラ演じる嫁も体調を崩して大変なことになるし。

・・・もう無茶苦茶じゃん。

一応、チン軽男は最後の最後に自責の念に駆られるみたいなんですが、表現がまたこれが重くない。よくよく考えればそういうことなのかな?と思って敢えてそう書いたくらいで。

唯一の救いはこの手の映画にありがちな、何故か英語に堪能な人間が田舎集落に4、5人もいるという摩訶不思議アドベンチャーな空気ではなかったことくらいでしょうか。
集落では銃を売りにきていたオランダ人と役所広司だけくらいでしたからね。

もうさ、本当に英語を話せる日本人として役所広司ばっかり出すの止めません?
探せば何人かいるでしょ。英語話せる日本人て・・・。

あ、唯一じゃないや、もう一点、あと冒頭にも書いたけどあまりにも描写が無いのでテンポが速すぎて、ダラダラしなかったことくらいでしょうかね。

そのせいなのでしょうかね?芦名星がエルヴェにモーション掛け捲りだったのがただの欲求不満にしか見えなかったのは。どこに惚れを感じたのかが全くわからんですよ。やっぱり、外人なら誰でもよかったのかもしれませんね。

エルヴェの浮気なピーチパイというタイトルの方が相応しい映画でした。

そんな作品なので、断言できますが感動しません。いや、出来るはずがないです。
感動出来た人はどういうところに感動したのかを教えてほしいくらいです。
百歩譲って、あれじゃエルヴェも浮気の気持ちだけは抱くようになるわな。しゃーないよな。という同情くらいは感じるかもしれませんけどね。
う~ん・・・見かけ・雰囲気だけは感動大作なんですけどね(笑)

今年一発目がこんなクソ映画で、今年1年はどうなるのか先々が不安になりました。

そんなわけで、今年は年間100本くらいに劇場鑑賞は押さえながら細々とやっていけたらと思ったりしています。
皆様、今年も宜しくお願いします。



P.S.
キーラ・ナイトレイと芦名星のおっぱいだけは見れます。
あと、エルヴェに差し出された女もかな。こちらはおっぱいだけじゃないけど。
これ、PG-12なんだけど、そんな描写多かったんだけどいいんかね?・・・まぁどうでもいいか。


・評価:★★★☆☆☆☆☆☆☆
     ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(3) 
・公式サイト


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この記事へのコメント

ぱたた
2008年01月21日 15:55
はじめまして、山形県鶴岡市の「ぱたた」と申します。
取り上げる作品がわりとツボなのでちょくちょく読ませて頂いてます。

この「シルク」って、隣市の酒田港がロケに使われたそうなんですが
どれだけの時間、映っていましたか?
何か展開が早そうなので物凄く短時間じゃないかなと予想しますが。。

蛇足ですが、私の住む「鶴岡市」は「武士の一分」「ジャンゴ」等
映画に関わる事が多い場所です。
かつを
2008年01月22日 16:01
はじめまして!
いつもありがとうございます!

「日本」が見られる箇所はどこかの山間の集落みたいなところでしたね。
あまり場面転換もないような映画なので(本当にすんなり日本に渡航できてしまうような表現なので)せっかく日本を描くのであればもうちょっと映してほしいところもありますよね。

そんな感じでしょうか。


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