『ゼラチンシルバーLOVE』 無駄な時間を過せる映画 (21)

87分の映画なのに静かな作風で眠くなった。




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あらすじはgooより
運河を隔てた家に暮らす女をビデオカメラで盗撮する男。女はひとり本を読み時に涙を流し、ゆで卵を食べ、外出し再び戻ってくる。男は撮影済みのテープを依頼人に渡し、監視の目的と女の正体を尋ねてみるが、返ってきたのは「詮索は得になりませんよ」という警告ともとれる答えだった。得たいの知れない魅力に抗えず、男は思わず女の跡をつけてしまう。いつしか男の行動は依頼された仕事の領域を逸脱して行く。

ベテラン写真家・操上和美、満を持しての映画監督デビュー作は、ファインダー越しに被写体を見つめ続けることで芽生える欲望のドラマだ。砂漠に棲息し、太陽に焼かれ一瞬のうちに蒸発してしまう虫オニマクリスプラナに着想を得たというオリジナル・ストーリーは、生き物としての本能によって突き動かされ、我を忘れるほどの恍惚の境地に至る男の姿を追う。演じるのは、滅び行くものに魅せられた“見る男”に永瀬正敏、ゆで卵の食べっぷりもセクシーな“見られる女”に宮沢りえ。演技陣の色気を存分に引き出し、セリフを極力排して、凝った映像と音で観る者をミステリアスでエロチックな世界へ誘う手腕はさすがだ。主題歌は井上陽水。


写真家の映画監督作品でビューと言えば蜷川実花の『さくらん』を思い出す。
そんなに写真家の映画監督デビューを見てるわけじゃないけど、『さくらん』もそうだし、これもそうだしどうしてこうもアートに拘って映画としての面白味を出さないんでしょうかね?というか、>出せないのかもしれないけど。
この2作品だけでなんか偏見感が出てきそう(笑)
ちなみに既述の蜷川実花とは異なり、この操上和美って人はもう73歳になるお方だし、名前が和美でも男性ですがね。
だから男性だから、女性だからってわけじゃないんでしょうけど概して写真家が映画を撮るとこうなっちゃうんでしょうかね。

確かに画は凄く綺麗です。それは認められるところでしょう。
永瀬正敏が宮沢りえを盗撮するその一室はまるで廃墟の中の一室を弄ったかのような殺風景な部屋。
(役名あったんだっけかな?無かったようにも思うので、役者名で以後表記します。まぁ、役名なんてあっても覚えてないけど。)
全体的に青緑色がかかったこの部屋はこの永瀬正敏演じる主人公の心情をそのまま背景に反映したかのよう。

でも、わかりました。映画ってものはただ綺麗なだけでもその観た一瞬から数秒はハッと見せられるものであっても、それを無駄に見せ付けられていても退屈するだけなんだなぁと。

この映画、こともあろうに開始25分前後くらいまで登場人物の台詞が一切ありません
永瀬正敏が立ち寄るバーのママ役の天海祐希がやっと永瀬のカメラを褒めるところで台詞が出る(笑)。

あ、そこまでの途中で1回睡魔が襲ってきたのでもしかしたら、そこで台詞とか出てた可能性もあるけど、もし映画の中での初台詞が上記のとおりじゃなかったらごめんなさいです。(たぶん一瞬程度の意識が飛んだだけだと思うけども。)

開始から30~40分くらいまで永瀬が盗撮しつづけるだけの映画。
たまに宮沢りえが外に出れば尾行して接写で盗撮しつづけたりする。
その盗撮する理由はわからないが、まあ単純に考えれば永瀬が宮沢りえを変態的に観察してるだけなのかな?とくらいは思っていたが。
時折、盗撮画像をアップにし宮沢りえの顔に惹き込まれる素振りもみせていたしね。

でも、役所広司が永瀬正敏と絡むあたりでどうしてそんなことをしていたのかが触り程度わかる。
けれど、それはあくまでも触り程度でそこからの深い意味はわからない。

まあ、後々その意味もわかるんですけどね。

そんな展開でウダウダと87分(だったかな?)続く。
正直、こんな内容編集で15分でも十分収められるよってことをウダウダと垂れ流す

芸人が時間が余ったバラエティの1コーナーをつまんない喋りでとりあえず引き伸ばしてるあれと同じ。

途中で永瀬に身悶えさせたりするけど、宮沢りえのシーンも含めてR制限が付くのを恐れているのか?チラシにエロティックと書いてあってもなんかイメージ的なものだけなので消化不良。
一番エロいシーンが永瀬が援助交際女子高生とカラオケに行って、ボックスの中で誘われるシーンってのもね。

宮沢りえを盗撮した動画をモニターで、永瀬が見ながらモニターを愛撫したり、ハァハァしたりするシーンなんかもあるのですけど、大映しになればなるほどお顔に雀卵斑?がポツポツあってその上から化粧してるのがわかってしまい、なんだか物寂しい気持ちに・・・。昔からあったっけかなあ・・・?とか思ったり。

いやあ、宮沢りえさん世代ですから、私も。
若き頃のアイドルですよ。彼女は。ぶっとびー!」とか言ってた頃が懐かしいですよ。サンタフェ。

「美しいと思ったものは撮るんです。」と役所広司に永瀬が撮ったカビの写真を不思議がられた時に言い切った台詞があったんですが、永瀬正敏もモニターに映る宮沢りえの顔をなんども写真撮ったりしてたんですけど・・・えっと・・・ごめん。綺麗なものには見えなかったです。もしかして、カビと同じよ(ry
それとも、ゆでたまごを食べる宮沢りえがエロいと言うのですかね?そのエロ込みでの綺麗ってもんなんですかね?もちろん、ゆでたまごを食べるシーンはアレを連想させるつもりなんでしょうけど。

でも、このシーンもクドイくらい挿入されるのでウンザリ(苦笑)。

確かに画の1つ、1つはどちらかっていえば確かに芸術っぽいものを感じたりしますよ。
カット割とかね。
宮沢りえを尾行する永瀬正敏の距離・位置とか、ここは安易なカットにならずに考えてるなーと。
覗きに使ってる無機質で殺風景な部屋もその通りなんもないんだけど、やっぱり素人なんで上手くは言えないけど綺麗だなと感覚的に思うところはある

最後にまとめてみる。この映画の内容のように繰り返しになるけど、もう一度書いてみる。
冒頭にも書いたようにそんな綺麗な画ではあるのですが、どうでもいいようなこと、グッと短く詰め込めることをドラマなどで観る警察の電話逆探知のあの無意味な会話の引き延ばしのようにダラダラと引き延ばして、引き延ばしたからこそその分薄っぺらくなってしまってる映画でした。
この映画にタイトルになっているLOVEがあったのだろうか?どこに?という話です。
ほんとにどこがLOVEなんだか。
宮沢りえに萌え心を抱いているようになったんだろうけど、それにしてもそういう様子はあるのに、その肝心の描写が淡泊だからつまんないんだよね。

本当に何にも残らない映画でした。DVDでも観る価値は無いでしょう。


P.S.
思い出したのでちょっと書いてみるが、ラストシーンのあの永瀬と宮沢りえが会ったあのシーン。
ああいうオチにはなったものの、そこまで永瀬が撮影していた写真とかそのまんまにしておいていいのだろうか?と。 まあ、アートな映画だからそんな細部どうでもいいのかもしれないんですけどね。
でも、アートならアートでもいいけどせっかくなら内容も伴っている作品だったら幸せだよね




・評価:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
     ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ (1)
・公式サイト

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    Excerpt: □作品オフィシャルサイト 「ゼラチンシルバーLOVE」□監督・原案 操上和美 □脚本 具光然 □キャスト 宮沢りえ、永瀬正敏、役所広司、天海祐希、水野絵梨奈、SAYAKA■鑑賞日 3月14日(土).. Weblog: 京の昼寝~♪ racked: 2009-03-17 12:54