今日も元気にカルト映画館~第99回 『エル・トポ』

久しぶりにホドロフスキー




画像

あらすじはgooより(途中まで)
あらすじ
エル・トポ(アレハンドロ・ホドロフスキー)は流浪のガンマンで、息子ブロンティス(ブロンティス・ホドロフスキー)を連れて旅をしている。ある日、村を襲った山賊を退治した。退治した大佐の女マーラィ(マーラ・ロレンツィオ)を見染め、息子を置き去りにし女と出発してしまう。女にそそのかされたエル・トポは、東洋哲学者、超能力者、自然主義者、砂漠の聖者などの人格高潔な四人のガンマンを極めて卑劣な手段で倒すが、途中で拾った女ガンマン(ポーラ・ロモ)とマーラィが同性愛に走ってしまう。二人の女に裏切られ、エル・トポは瀕死の目に合う。二十年の歳月が流れ、小人や不具者の群れの中で覚醒する。そこはフリークスで充満する地底であった。地底の人々を救うためにトンネルを掘る。そこに教会の神父に成長した息子がおり・・・


手元にはあったのですが(「ファンドとリス」のあたりでも書きましたが)やっとこの作品を観てみました。
買っておいてみていないDVDってのも結構あるんですよね。
まあ、このコーナーも99回ってことで。それで。

いきなりマッ裸の少年を連れたガンマンが荒野に登場するのですが、それが主人公のエル・トポです。まるで子連れ狼みたいですね。

何故、子供は素っ裸のままなのかはわかりませんがそんな子供を連れながら寄った集落は陥落させられていて、そこを襲ったならず者たちを修道院で打ちのめし、そこで綺麗な女を得る。
すると、このエル・トポ。女の言葉に悩む様子もなく従いそこまで連れ添ってきた裸の子供を簡単に置き去りにして子供の前から勝手に去ってしまうという。

これにはお口あんぐりさせられました(苦笑)

そこから始まる2人旅。
愛の証に4人のマスターガンマンを倒せという流れになってきます。
なんだか、少年漫画みたいなノリでいいですね!

自分は神」とまで名乗り、恥ずかしいほどに有頂天なエル・トポ。

ここまで恥ずかしいと4人のマスターガンマンと戦う時も卑怯な方法で対峙していくわけですね。
落とし穴に落としたところを狙ったり、マスターガンマンの母親を利用して襲ったり、自分だけしっかり防備してから対決に臨んだりと。

本当に屑を画に描いたような人物となりながらも勝ち進むわけですね。まあ、自分の子供を女に願われたからってその場で棄てるような男ですからね。そこからもう腐ってますよね。
でも、少し罪悪感も芽生えてきちゃっているんですけどね。

さあ、ここで最後の大将!といっても、白髪の爺さんでガンマンだというのに鉄砲持たずに虫取り網を持っているだけ!!!で、鉄砲玉をその網で取ってしまうという。正に神業!

さすがにエル・トポは今度こそ終わりか・・・と思った時にこの4人目のマスターガンマンは意外な行動を取ります。
本当に意外でまたもお口あんぐりさせられました(苦笑)。
いや、まあネタバレはしないでおきますが・・・。そして、その後にエル・トポはある目に合うわけですね。
まあ、自業自得っていうか・・・。

そして、深い眠りに堕ちたエル・トポは20年後ある場所で目覚めます。
ここからは、エル・トポが宗教的に改心し、心から悔い改める人生になっていくわけですが・・・。

ここからもちょっと、いや結構深い
ある集団の下で生活するようになるエル・トポ。
みんなの見ている前で女と性交させられるような屈辱に晒されたり、またある人物と出会ったり。
その集団の哀しみを少しでも癒せるように頑張ってみたりと、本当に前半に非道っぷりが嘘のような変わり様です。

そして、ある衝撃的な結末を迎えるわけですが・・・・。

後半はちょっと暈しすぎましたが、自分の目で見てもらうのが一番いいと思いますです。

話は確かに判り辛いって言えばそうなります。しかし、『ホーリー・マウンテン』よりはまだわかり易かったかなと。
「創世記」などと銘打たれたチャプター分けが成されているせいか、どことなく宗教観を感じるようなものもありました。
しかも、面白いのが人は誰でも罪作りな存在ではあるものの、前半部分のエルトポはその罪と自称するくらいの救世主まがいの神という存在を表裏に見せてくれて、裏面も隠すことなく表ざたにしてくれる点だ。

目覚めてからのエルトポはそれまでのダークヒーローな面を拭い去り正に禊ぎを落としたかのような改心ぶりを見せるのも面白い。

そうして考えるとホドルフスキーは、このエル・トポという最低だった人間を通じて描いていき、その末に全体的に窺えさせるものはその宗教観であったり、哲学であったりという小難しい範囲のことを見せたがってたのではないだろうかと勝手に邪推する。

もちろん、そのある意味における”人間的”な存在がエル・トポだけに限らないってのもまた一興。
息子を棄てる羽目になった女といい、ラストにある騒動が起こる集落の人間といい。
エル・トポに限らず意醜い部分をもの凄い勢いでおっ広げて、もしかしたら当たり前の観念みたいなものを感じ取らせてくれようとしているのかもしれませんね。

宗教的といっても、深い考察などは抜きにして「怖い」「これはわかるわ」「酷い」などの簡単な感想で落ち着けるレベルでもいいので、自分なりの感じ方を持つのが正しい見方なのではないかなと思います。そこで共通意識の「当たり前」をどうこの映画の登場人物たちに透かして見るか。


そう思うと、誰でも観ておいて損はない映画だと思うんですよね。
誰もが何かしら感じられる映画ではあると思いますしね。
(もちろん、途中で眠っちゃう人には関係ない話ですがw)


最後に「エル・トポ」の意味はモグラだそうです。
そのモグラが地上に出ようとするとどういうことになるかな。どういう見られ方をするかな。
そう思うと、やっぱりけっして適当に作ったものではなく、一貫したものを感じますね。この作品には。


そんなわけで99回目のコーナー紹介になりました。
次は100回かー。

実はカテゴリー別のページアクセス数を見ると、サッカーのカテゴリー分けよりもこのカテゴリー分けのアクセス数が一番自分のブログでは多いんですね。


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この記事へのコメント

ぱたた
2009年07月29日 11:09
確か関東にいた頃「ホーリー・マウンテン」と2本立で観ました。
どちらもインパクト強過ぎてしばらくダメージが残ったような。。
十数年前の事なので結構忘れてる所がありますけどね。。
かつを
2009年07月29日 16:55
この監督の作品は理解しようと思ったら駄目ですよね。なんか感じれればいいのかなーと。「ホーリー・マウンテン」のラストなんてドッキリかと思うほどですしねw

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