今日も元気にカルト映画館~第108回 『ザ・クレイジーズ』

今週、この作品のリメイク作品を見るので復習鑑賞しました。




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あらすじなどはgooより
妻を殺害し、二人の子どももろとも我が家に火を放つ男。それが事件の始まりだった。消防士のデヴィッドは同僚のクランクと共に火災現場へ急行し、デヴィッドの恋人ジュディもまた勤務先の病院に向かう。そこには白装束の一団と軍人たちがいた。伝染病が発生したと知らされたジュディは、それが化学防護服に身を包んだ兵士たちであることを知る。身重のジュディを気遣った医師は一握りの注射を持たせジュディを逃がすが、その間にも病気に罹り理性を失ったと思われる人間たちの小競り合いが起きていた。デヴィッド、クランクと合流したジュディはボルマン父娘と共に、封鎖されようとしている街からの脱出を図るが、すでに軍隊は街中に進行し住民たちの鎮圧・隔離を行っている。はたしてこれは単なる伝染病なのか?逃走を続けるデヴィッドたちの前では、明らかに“何か” によって狂っていく人々の血まみれの戦いが繰り広げられていた……。

細菌兵器の感染により人々が次々と狂いだし、それを鎮圧しようとする軍人たちの残虐行為。狂気が連鎖し、はたして誰が“まとも”で、誰が“狂っている”のかも分からない極限状態の心理をドキュメンタリーで描いた近未来SFサスペンス。監督は『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』『ゾンビ』のマスター・オブ・ホラー、ジョージ・A・ロメロ。(作品資料より)


ジョージ・A・ロメロって言えばゾンビが有名ですよね。
でも、私はロメロ作品の中ではダントツにこの『ザ・クレイジーズ』が大好きなのです。
伝染病とか細菌などによるパニック映画とか面白いんですよ。
その対象物が見えないだけにね。

この作品もそんなところ。
いきなり一家の親父が嫁を殺したあと子供たちが「お父さん!」と呼びかけるのも無視し、家に火を放つというショッキングなシーンで幕を開けるわけです。
セックスを楽しんでる最中の消防士のデビットも駆けつけるんですが、すぐさま家事の現場にふさわしくない白い防護服に身を包んだ人たちで溢れかえっていて、それで火を消すためにデビットたちが向かったのに軍(防護服を着込んだ連中)は逆に家を燃やしつくせと指示を出す。

一方その頃デビットとハメハメをしていた彼女のジュディも看護師なので、この火事の対応のために勤務地の病院に行くとこちらでもやっぱり白い防護服に身を纏った人たちで溢れてるんですね。

まあ、ここまでくれば軍関係者以外はタダごとじゃないと悟るわけです。
軍は感染を確認したこのエリアを徹底的に潰してしまおうとし、ここの地域の住民を捕獲・隔離しようと躍起になり、隔離に抵抗する者は感染者と見なし容赦なく殺していくわけです。

この映画の興味深いところは冒頭の親父じゃなくても見た目は普通なんですね。
でも、キチガイのように笑って暴走行為を行ったりするのでやっぱり普通じゃない。
そして、一方で軍の力に対し力で応戦する一般人。
普通の人々に武力を行使させるの原因が掴めないだけに緊迫感というものが半端なく伝わってくる。

あらすじにも挙げているので、ちょっと書きますがその後、デビットとジュディは同僚のクランクやボルマン父娘たちとこんな軍に制圧されている町を抜け出そうと画策するのですけれど、軍はただでさえ既述のように抵抗してくる者もいるだけにこんな伝染病はここだけで食い止めたいと見つけ次第射殺も辞さない状況。

そんな中でボルマンの娘が空気を読まずに笑ってばかりで仲間たちも彼女の感染を疑いだしたりするシーンもあるんですね。

このシーンに象徴されるように見た目は異変がないけれど、明らかにおかしくなってくる者がいて。
これが感染の影響なのか、それともこの緊迫感の中で自発的に気がおかしくなったのか。
もしかしたら、この地域に感染者などほとんどいないのかもしれない?と思わせるようなパニックぶりがまた怖いんですよ。よく「人間が怖い」と言いますが、それを実践しているかのような作品なわけです。
ロメロの名作『ゾンビ』のように見て明らかだったらここまでいかなかったような気がします。

で、その感染というのもどこがどのように感染するかもわからないわけです。
そして、その感染の影響なのか?ボルマンの父が・・・とここは伏せておきますか。えげつないので(苦笑)
まさに狂気と言うべき行動をとったりし、正常だと自負していてもなんだかその狂気に飲み込まれそうで、数少ない仲間が中まで無くなっていくという心が折れそうな中で、果たしてデビットとジュディは生き残れるのか?


予算的には低そうでまた時代背景からも大がかりなアクションシーンみたいなものはほとんど無い。(例えばヘリコプターの墜落からの爆破もデビットらの顔のアップとヘリコプターが沈んでくまでのカット割りでつないで、遠くで爆破するなどの努力が垣間見える)
しかし、そんなに大がかりでなくてもしっかりと見せたいものは見せて伝わってくるのでやっぱりロメロって人は凄いんだろうなと漠然とそれだけでも理解ができることだろうと思う。


私個人としては、ロメロの代名詞のゾンビには正直それほど思い入れはない。もちろん”面白い”とは思うけど。
どちらかというとこのようなパニックムービーの方が好きでたまらない。(もちろんゾンビ関係もパニックムービーの部分もあるけどね)
そのような映画が好きな人は是非、一度鑑賞することをお勧めします。血しぶきなどのホラーを期待すると裏切られますが、心理的な恐怖を体感したいのであれば、かなりの良作です!!



追記:
さて、金曜日(5日)に試写会鑑賞(予定)のリメイク版。
さんざん書いていたような目に見えない変化ではなく、感染?した者は目に見える変化があるそうで。
(ちなみにロメロは製作には関わってるそうです)それが作品によって吉となるか否か。
そこらへんもかなり楽しみにしたいと思います!



・芸術ぽい度:☆☆☆☆☆
・理解不能度:★★☆☆☆
・キ●ガイ度: ★★★★☆  
・グロゴア度: ★☆☆☆☆
・下品汚物度:★☆☆☆☆  
・おバカ様度: ★★☆☆☆ 
・御エロ様度: ★★☆☆☆



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