無駄な時間を過せる映画(29) 『ホステル3』

カルトコーナーとどっちに分類させようか迷ったけど、今回はこっちで。




画像

あらすじなどはAmazonより
内容紹介
ラスベガスで賭けたのは、"命" ー

【STORY】
主人公の結婚前の“独身さよならパーティ”として、カーター(キップ・パルデュー)ら男友達4人はラスベガスで落ち合う。
彼らがギャンブルを楽しんでいる最中、セクシーな女性2人に誘われ、カーターら4人は現地のタクシーで、あるプライベート・パーティに参加する。 
パーティで行方不明になったマイクに会うためホステルへ向かうと拉致されたどり着いた先が、人が人を拷問し殺すことが出来る、会員制の“エリート・ハンティング・クラブ”だったー。


いやあ、あれほど世間を騒がせた『ホステル』の正式なる3作目の続編なのですが、今回日本では劇場公開が無しという(苦笑)いわゆる”DVDスルー”ってやつです。

1作目は早朝から並んで劇場で鑑賞しましたし、2作目は今は亡き九段会館での試写会で鑑賞するほどこのシリーズは好きなので今回も22日のリリースに合わせてぽすれんで予約を入れてレンタルするほどの気合の入れようだったんですけどもねぇ・・。

感想としてはやっぱり「DVDスルーは当然」っていう出来でしたかね。
過去2作のイーライ・ロス監督が手がけた知ってるようでけっこう未知の国、東欧(スロバキア)が舞台でそこで繰り広げられる痛々しい拷問と、それだけに留まらないホラー映画のエッセンスがほどよく噛み合わせてある傑作映画だったと思うのですが、この3作目。
舞台はラスベガスに移ってしまうんですね・・・。でも、過去作品に出てきた組織エリート・ハンティングクラブは今回もベガスでは登場するわけですが・・・。

うーんなんていうかですね。過去の『ホステル』って、主人公たちが意味もわからず拷問にかけられていくのが本当に恐ろしいところではあるのですが、今回は最初の方で仕掛け人も出てきてしまってるし・・・あと、そうだなぁ・・・ネタバレになるから伏せた方がいいのかな・・・。
ある人物が主催側の人間だったりするのですが、それも結構早めにわかってしまったりで驚き感もないし。

そして、そのある人物が主人公を公開拷問しかけようとするとエリート・ハンティングの上の人間が主人公の手かせ足かせを解放して、その場でその人物と主人公の殺し合いを決行させたりとか・・・。
『スポーツキル』ですか?これは(苦笑)

徹底的に見ていて視覚が感覚に訴えかけてくるような・・・それで自分が痛みつけられているような感覚に陥らせるのが『ホステル』って映画だと思うのですが、拷問ってどこにあったの?ってくらいでした。
いや拷問自体はそれなりにあるのですけれど、ジワジワ恐怖を与えるっていう拷問じゃないからただのスプラッタ映画になってしまってるっていうかね。
最初の方に拷問かけられて、顔の皮を全剥がしされる男の人がいるのですが、それがピークですかね。

エリート・ハンティングクラブの餌食というか、ゲームの材料にされている捕虜の人間(主人公)がそこから脱出するのが話の流れになっていくわけですが、そのへんは過去作品と同等なのですけれどもなんていうかよくその辺で見かける普通のアクション映画のワンシーンて感じでこの3作目の脱出劇は大した記憶にも残らないでしょうね。


先ほども書いたように舞台が変わった、監督が変わったせいなのか『ホステル』らしいおどろおどろした怖い閉塞感を感じるような「これからどうなっちゃうの・・・」というようなトサツ場に送られる家畜のような気持ちにさせられる、あの『ホステル』はもうここにはありません。
残虐なだけでらしさがないと言われながらも7作目まで続いた『SAW』というシリーズがあります。
あれは確かに最後に「やられた!」という気持ちにされるオチはシリーズ最後の方になってくると薄れてきますけれどもそれでも、残酷な”ゲーム”ってもんは最後の最後まで健在でした。
『SAW』といえば”ゲーム”ならば、『ホステル』といえば”拷問”。ストーリーが陳腐になっても、辛うじてそこだけで繋げばそれらしいと思えるところもあったのかもしれないけれど、これは酷いです。
弓矢を放たれて、何本刺さったら死亡するか?なんてエリート・ハンティングクラブのゲームでありましたが、ヌルイでしょ。そんなんでいいんですか?エリートなクラブの皆さんはそれで満足なんでしょうか。
ただただ、拷問される人を見てニヤニヤするだけのスロバキア人に対して、ベガスならではのアメリカ人気質でそこに賭けゲームがないと楽しめないってかそんなところなんでしょうかね。
ゲームの賭けの項目に「家族をダシに情に訴えてきて許しを乞う」とかもうね・・・(苦笑)

いや『ホステル』じゃないとすればそれなりに面白いのかもしれません(たぶん100点満点で30~40点くらい?)。
それでも『ホステル』シリーズを楽しみにしていた人からみれば大変不満です。







追記:
素直に表現すればR-18になるようなところをギリギリの限界まで頑張って抑えた『スマグラー』の方がよっぽど『ホステル』に採用してもいいような拷問シーンでしたよ。





(参照)
・『ホステル2』の感想文
・『ホステル(1作目)』の感想文




【本作品、関連作品】



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この記事へのコメント

ぱたた
2012年02月24日 11:47
1、2とも家族が寝てからヘッドファンで鑑賞しました。
がっつり観た直後に就寝したので夢に出てくるのかと。。
「3」は全く期待せず見かけたらレンタルしますよ。
かつを
2012年02月25日 16:47
そうですね。3へはホント期待をしないでください。
まあ、切り株シーンはありますがアッサリしてるので視覚的に痛くないですしね・・・。
ゆみ
2012年04月15日 05:30
私もホステルが好きで1と2はレンタルで見てなおかつDVDを買いましたが、
3もレンタルで借りて見ましたが・・・
1、2はストーリーの構成がしっかりしていて見ていて引き込まれましたが
3は見ながらメールを打ったり、パソコンいじったりと大してのめり込んで見れませんでした(^^;
1,2、のような映像の美しさに欠けるし
殺しの場面も大して描かれていない。
無駄な場面が多い
最初に出てきたスキンヘッドのウクライナ人が最後の方にまで出てくる必要性もない。
最初の方は、何かにつけて
ん?こいつが悪い奴か!?
ん?ここが秘密クラブか!?
と思わせる幼稚な作り。
安っぽいアメリカ映画に成り下がってしまってましたね。

1,2の、あの古びた廃墟の汚い拷問部屋
あれこそが「美」なのに、今回のハイテクっぽい拷問部屋はなんなんでしょ!?
拷問する人間の素性も全く不明で面白くない。
矢が9本!? 全くもって犠牲者の恐怖・痛みが伝わってこない。
見ているこっちが恐怖を感じ、目をそらしたくなるのが
それがホステル、と私は思っていたのに・・・
全く、今回のホステル3は よそーがーい! でした!

私のDVDコレクションに追加される事はありません。。。

やっぱり
イーライ・ロス&タランティーノ 最強でしたね。。。
かつを
2012年04月15日 19:32
>ゆみさん
はじめまして!
そうなんですよ、ホステル3は被害者が次に何をされるんだろうという怯え・恐怖が足りないですよね。
その怖いもの見たさってのがホステルのいいところなのに。。。

イーライ・ロスは良いっすよね。
「キャビン・フィーバー」知ってます?ホラーファンには酷評されがちなんですけれど、私はあれ大好きなんですよねー。
ここ2年くらい見てないんで見直してまたあの映画もブログで紹介しようかなと思います!!

ゆみ
2012年04月16日 21:01
おおー レスありがとうございます!
ホステル3にはほんとがっかりでしたね。

キャビン・フィーバー 知らないです(^^;
多分近所のレンタルDVD屋さんにはないと思います。
なんせ、そこのレンタル屋さんのホラー・スプラッターのコーナーは借り尽くしているので、そのようなタイトルのものは見たことがなくて、、、
ネットで検索して探してみたいと思います♪

ホラーファンでない人からしたら私は変と思われるかもですが
ホステル1,2、の映像って、暗くて嫌になる位じっとりと湿気を帯びたよような映像なんですが、物凄く美しいと私は思ってしまうんです。
かつをさんはどう思われます??
かつを
2012年04月17日 00:23
イーライ・ロスの監督デビュー作「キャビン・フィーバー」本当に面白いですよ!
画としては地味なんですけどね。もともとパニックムービー大好きなので、そっち系統が好きであればハマると思います。

「ホステル」の1、2は本当にあの不気味な空気感がいいですよね。失礼ながら日本から見たらマイナーな東欧の国にしかも旅行者が巻き込まれるというところもどこか我々がシンクロして感じられるところかもしれないです。

「SAW」とかあと似たようなパチもん映画とかでもああいう映像っぽいのありますが、何故に正式続編のこの「ホステル3」であの映像というか雰囲気、空気というかそういうものを出さなかったのか。本当に残念ですよね。

さすがにホステル3でこんなコケ方をしたら正式続編はもう望めないかもしれませんけれど、無理して引っ張るよりこのまま終えた方がいいのかもしれませんね(笑)

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