『セルビアン・フィルム』を観てきました。:今日も元気にカルト映画館~第126回

嗜好の表と裏




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<2012.3.9 シアターN渋谷 にて鑑賞。>
あらすじなどはシネマトゥデイより
チェック:生活のために高額ギャラの仕事を引き受けた元ポルノ男優が、悪夢のような出来事を体験する戦慄(せんりつ)のハードコア・スリラー。そのあまりにも過激でグロテスクな内容から、世界各国のホラー・ファンタジー系映画祭を騒然とさせた。そんな問題作のメガホンを取ったのは、セルビアの新鋭、スルディアン・スパソイェヴィッチ。主演は、『アンダーグラウンド』『黒猫・白猫』のスルジャン・トドロヴィッチ。容赦のないバイオレンスにポルノ・シーン、さらには常軌を逸したストーリーにぼう然となる。

ストーリー:元ポルノスターのミロシュ(スルジャン・トドロヴィッチ)は、高額ギャラをもらえる映画への出演を持ちかけられる。妻子との平凡な日々を送っていたものの、生活に困っていたこともあり、ミロシュは怪しみながらも迎えの高級車で依頼人の元へ。そこでミロシュは、富豪のクライアントの要求に応える芸術的なポルノ映画に出演してほしいと頼まれ……。


この作品、前から知ってて「ああ・・・時間都合がつけば行きたいな」とは思ってたんですよね。
でも、確か公開当初はレイトショーだけじゃなかったかな?なんか都合がつきそうにないと思って、タイミング待とうと思ってて3月9日。
会社でHPを何気に見ていたら「3/9までの公開」というのを知り、また鑑賞料も1500円でもあったので、アフター5に久しぶりに渋谷に向って見てきましたよ。
18:40くらいだったかな。最後の上映回ってこともあったからか、結構な賑わいを見せていました。

渋谷の「アニメイト」というアニメショップの真上にこのキワモノばかり上映してる映画館があるんですけど、その階段に「倫理的にも表現的にも最悪な表現があるので20歳以下は鑑賞禁止」という張り紙もあるだけに期待も高まる。
こんなに最後の上映で集まるなんて、みんな変態だな(笑)女性の1人客なんてのも何人かいましたしね。

さて、そういうことで鑑賞したわけですが・・・意外と脚本がしっかりしている印象がありました。
こういう話題性が先行している映画ってのは結構、脚本が雑だったりするんですけれども、流れを書くと・・・この作品では現役引退してるポルノ男優が綺麗な嫁と可愛い息子と3人でほそぼそと暮らしていて、でも、彼のポルノ男優としての才能を惜しむ声も多かった。
そんな中で昔の仕事仲間のポルノ女優を通じて高額ギャラの仕事を生活のために引き受けることになる。
そして、その雇い主に会ってそのポルノ男優もどんな仕事なのか教えろと何度も尋ねるけどそのたびにはぐらかされたりしながらも撮影が開始される。

常に1、2人のマッチョな男性がハンディカメラで彼を追い、孤児院に連れて行かされたと思えば、廊下で女の子を叱りつける中年女性の現場を見せ付けられ、そのまま廊下に出てきた女優と真っ暗な部屋に入らされたと思えば、スクリーンで幼女がアイスクリームをペロペロ舐める映像を見せ付けられながら、下半身では先ほどの女優が彼のイチモツをペロペロさせるという映像を撮影された。

主人公のポルノ男優は、そんなロリを連想させるもん撮りやがって!と倫理的にもキチガイじみているので怒るわけです。でも、次の撮影時にも可愛い青い洋服を着た幼女の前で誰かに殴打され、顔が傷ついて少し腫れているポルノ女優が幼女の前での撮影を嫌がる彼のイチモツを噛み付いて挑発して、結局興奮した彼にフェラまで持っていかせるという。

内容もロクに知らされなければ、倫理的におかしい映像ばかり撮らされることに激怒した男優は雇い主に詰め寄ると、彼に1つの映像を見せるわけです。
すると、光は窓から入る陽射しのみの暗い部屋で下半身を露出し、今にも赤ちゃんを産み落としそうな女性がいる。
そこに覆面をつけた男が登場し、女性から赤ちゃんを捻り出す。そして、その赤ちゃんを・・・。

あまり書きすぎるのもなんなので、話の流れを書き連ねるのはこの辺にしておきます(ただ、この辺りまではよくこの映画のレビューなどを書いてるサイトにも載ってるのでいいかな?って)。

シアターN渋谷で上映されたのはノーカット版。ただし、ノーカットっていってもボカシ無しって意味じゃないので誤解なきよう。で、カット有りの公開バージョンだと先ほど書いた産み落ちたての赤ちゃんにやる行為が全然映像にないらしい。ただ、まあこの行為はあまりにも「ねーわwwww」と思ってしまうだけにカットせんでもとか思っちゃったりしましたけれど。
そこでこの雇い主は「新しいポルノを作りたい!」みたいなことを絶叫しとったんです。
他人のやってないもんを追求していくとこうなるのかね?
よくわかりませんが。

そして、ここで雇い主に飲み物に一服盛られまして、その影響もあって興奮状態が起こりやすくなって。
ある時目覚めると自室で顔から鼻血を出して寝てることに気がついて、日にちは経ってる。
この空白の日の間に何があったのか?というところがクライマックスになっていくんです。

詳しくは書きませんが最後の方は何となく読めました。(締めのオチまでは読めませんでしたがw)
それでもこのあたりの「自分に何が起こったか」を思い出していく肯定と、そこで見る現実とそのことへの恐怖と後悔と。
キワモノ映画には違いないのですが、中々良いと思うんです。
正直、もっともっとグロい映像なんかのラッシュで見せ付けてくるもんだとばかり思ってたんですけれど、意外と話の筋で魅せる作品になってることにこのあたりで気がついてくるわけです。
ただ、難点をいうと先ほど言ったように読める流れもあるのでもうちょっと意外性を感じられるようなものだったら良かったかなとは思いました。

家族のために始めた高額なポルノの仕事。
貼ったキャプ画像の最後にも載せてある画像でもわかるかもしれませんが、最後には「家族とは?」ということを問いかけることもある映画だったのかなと。


まとめると。
くどいように再度申しますと、キワモノ映画を見るつもりで鑑賞した映画ではありますが『ホステル』だの『ムカデ男』だのと比べるとよっぽど映画らしい映画だったように思います。
グロはほとんど無い。けれど、まあ確かに倫理的に問題のあるようなシーンは多かったかな。それは嘘ではない。
『ファニーゲーム』などで不快に感じる人であれば、もうこの映画の主人公ポルノ男優のミロシュのように怒り狂うかもしれないとは思う。
倫理感を持ち合わせている反面でミロシュが興奮モードに入ると見境なくなってしまうあたり、本能との葛藤も垣間見えて興味深いところはある。

私は本当にそういう幼い子供にそういう欲望を持つとか理解ができない人間なんですけれど、そういうことに限らず他のことにおいても嗜好や興味と表にしている倫理観とを重ね合わせて抑えてるようなところってありません?
私の場合はこういう変な映画とかを見ることかな・・・しいて言えば・・・(苦笑)
なんかこの映画ではそういう倫理の裏側の嗜好みたいなものを問い詰められてる気がして、ハッとさせられるようなところがある映画ですよ。
だからキワモノ映画であっても、本作はそういう理由で結構いい作品だと思ってますが・・・あなたはいかがでしょうか?





・評価:★★★★★★★★★★
     ★★★★★★★★☆☆(18) 
・公式サイト


・暴力殴打度:★★★★☆ 
・理解不能度:★★★☆☆   
・キ●ガイ度 :★★★★☆  
・グロゴア度 :★★☆☆☆
・下品汚物度:★★☆☆☆  
・おバカ様度 :★☆☆☆☆ 
・御エロ様度 :★★★☆☆



【本作品(BD含む)、関連作品】






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この記事へのコメント

ぱたた
2012年03月29日 09:52
スナッフ+アダルト系なんでしょうか。恐らくレンタル待ちですが
レンタル屋の例の暖簾をくぐった所に陳列されるのかな。。

検索の検索を重ねたら「LAST HOUSE ON DEAD END STREET」に辿り着きました。
昔からスナッフ系はあるのですねぇ。
かつを
2012年03月30日 10:43
スナッフとはちょっと違いますね。
まあ、スナッフみたいなエグイポルノを作ろうとしている男と彼に嵌められた男の話というか。
視点は思いっきり客観視点ですね。
後半の主人公に何があったかを主人公自身が探求していくところでは主人公に入れ込むこともできますが。

★でも書きましたが、意外とエロとグロは多くないんですよー。
だからレンタルだったら普通にラベルだけ18禁、20禁が貼ってあるだけで棚に陳列されるかもですね。

まあ、倫理的にどうよ?って映画かもしれません。
ああそういうところで共通している『アンチクライスト』がレンタルに出ていればその棚に並びますよ!・・・とコメント書いたら『アンチクライスト』についても書きたくなってきたなー。またレビューのためにDVD見直してみるかなw

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