『インターミッション』:今日も元気にカルト映画館~第141回

2/7 銀座シネパトス 試写会にて鑑賞。




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あらすじなどはシネマトゥディより
チェック:レトロなたたずまいと独自のラインナップで映画ファンに親しまれながらも2013年3月末に閉館する老舗映画館、銀座シネパトスを舞台にした異色ブラック・コメディー。劇場を訪れる個性的な客たちが、休憩時間に繰り広げる人間模様を描く。監督は、本作で初メガホンを取る映画評論家の樋口尚文。支配人夫婦を『深い河』などの秋吉久美子と『ヒミズ』の染谷将太が演じるほか、ベテランの香川京子、竹中直人、佐野史郎ら多彩なキャストがそろう。

ストーリー:震災の影響で取り壊しが決まった銀座の古い名画座を営む支配人のクミコ(秋吉久美子)と年下の夫ショウタ(染谷将太)は、複雑な心境で最後の日がくるのを待っていた。劇場には地震や放射能に対してやきもきしている個性的な客が次々と来場。彼らが映画の休憩時間ごとにさく裂させる人間模様は、クミコに途方もない決意をさせ……。


先日のぱたたさんへのレスにも書いたようにこの日は愛するシネパトスの最後の上映作品となる『インターミッション』の完成披露試写会に行って来ました。
ここのところ仕事が忙しく見れていなかったのですが、時間が作れるようになりまた映画を見るようになってきてまだ書いてない作品もいっぱいあります。でも、当ブログ恒例として試写会などの感想はできるだけ早く書くことを心がけているので今、書くことにするのです。

さて、シネパトスの試写会ってのは初めての参加でしたが、17:40ごろ到着すると既に待機列も出来ていて、並ぶところに迷いはありませんでした。それから入場し、比較的前の方で鑑賞することに。
会場はシネパトス1でしたが、ちなみに劇中で秋吉久美子と染谷将太が座っていた向かって一番後ろから2列目の通路側。あそこは私がいつもいつも座ってる席でした(笑)
一番後ろが好みなんですが、あの映画館はボロいので人が集まる一番後ろの席って椅子がガタきてるところがあって座り心地あんまりよくなかったりするんで・・・(笑)

さて、上映前には樋口監督と女優の玄里さんが登壇し、挨拶とトークを行ってくれました。登場シーンが少なかったせいもあるのか玄里さんはあまり言葉少なめでしたがその分、監督が思い入れなどを語ってくれた後、上映後のティーチインを行うことを宣言してからの上映となりました。

映画は秋吉久美子と染谷将太が年の差夫婦役でシネパトスを切り盛りしている設定で、そしてシネパトスに来場する客たちの映画と映画の間のいわゆる「インターミッション(休憩)」でのトークを主に繰り広げられる作品です。

昔は第一線で活躍した女優たちのトークだったり、カレーコーナー三原で落ちぶれた映画監督がグダってる様子だったり、妻の死後1年も経ってないのに若い女と結婚しようとシネパトスで娘と女を紹介させようとするオヤジがいたり・・・・途中では香川京子さんが本人役として来場し、スタッフ役の佐伯日菜子がインタビューするという「インターミッション」のインターミッションを挟みつつ映画は進んでいきます。実にその映画館に来ている客の背景は様々です。
そして、その背景の背景には震災や核・原子力への想いも重ねられていて、基本的に大騒ぎするお祭り映画ではあるのですが、どことなく直接的にではないにしろ、間接的にもどこへもぶつけようのない苛立ちも感じられるという。
その苛立ちは最後に・・・とここは伏せておきますね(笑)

私は2005、2006年くらいより第二期映画ファンを始めておりますが、会社から非常に近いこのマニアックな映画館を知ったのはたぶん2007年くらいの時だろうか。それからというものの、3600円で3枚綴りの作品共通券を買って、ほぼ月1ペースで通いましたね。たった5、6年通った私でもこれほど名残惜しいくらいですし、築46年のこの劇場には色々な人が色々な想いを募らせていることだと想います。
(ちなみにこの試写会で語った監督の話の中で。出演者の中でシネパトスに来てた人は実はそんなに多くはないけれど、この手の映画館が閉館するということになにかできないかという想いに共感してくれてみんな出演を快諾してくれたとのこと)

色々な出演者を集めて、1つの狭いスペースの映画館を舞台にして映画を作るとなるとある程度こうなるという想像の範囲内の映画ではありました。
でもでも、そこには想い、愛がいっぱい込められている作品でした。
もっともっとツギハギながらも感想を書きたいんだけれど、うまくまとまらない。
まあ、映画自体もお世辞にもうまくまとまってる映画とは言えませんけれど(笑)作品という缶詰の中にみんなの想いを詰めすぎて、それが溢れ出ちゃってるのでしょうがないんですけどね!
その溢れて不恰好な分だけ「愛情」はいっぱいある映画です。

そんなシネパトスのラストを飾る作品、銀座シネパトスに一度でも足を運んだことのある人には是非、鑑賞してほしい作品ですね。



最後に。何故、このカテゴリーでの紹介にしたのか書いておきます。
最初は普通に書こうかと思ってましたが、どなたかのツイッターで「カルト映画だ。いや映画カルトだ」という言葉を目にして、「そうだな。あんなエログロB級映画と名画座に特出した映画館なんて物好きしか行かないよな」と思うと、改めて私があの映画館を好んだのもシネコン溢れる現時代においてオンリーワンな存在だったからかもしれません。
現に私も『インターミッション』についてツイッターで呟いて、この試写の招待を受けたのですが銀座シネパトスへは「糞映画」をいつも見に行ってましたと書いたのに招待してもらえました。
さすが、劇場側の方もわかってますね。この映画館の作品は「糞映画」上等ですから。そんな愛すべき「糞映画」がいっぱい見ることのできる劇場でした。
だからこそ一部な熱狂的なファンを惹きつける要素が充ち充ちていて、そしてこのような映画が誕生したのだと思いますしね。

手元に残る3/31までの作品共通券は3作品分。
あと3作品3観ようか・・・とりあえず壇蜜のエロ映画のディレクターズカット版は見ておかなきゃな!




P.S.
ただ、1つシネパトス愛好家として難点を。
竹中直人演じるブランクある映画監督が三原から劇場に入るシーンがあるのですが、シネパトス3に向かっていったのに場内ではシネパトス1からの画になってました!
あれはシネパトスファンとしては不満です(苦笑)シネパトス2と3のロビーの撮影はあったみたいですけれど、場内を映したシーンが無かったのも残念ですかね。

でも、シネパトスを扱ってくれた作品を残してくれたことには大感謝です!
和風グラインドハウス、銀座シネパトスよ永遠に!



・評価:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
     ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ (1)
※評価修正。糞映画のシネパトス(←注:褒め言葉)なので、そのレッテルどおりの評価にさせていただきました。実際の作品も糞映画でしたしね!でも、シネパトスに思い入れのある人ならきっといろいろ感じることのできる作品でしょう。


・公式サイト


・暴力殴打度:☆☆☆☆☆ 
・理解不能度:★★☆☆☆   
・キ●ガイ度 :★★☆☆☆  
・グロゴア度 :☆☆☆☆☆
・下品汚物度:☆☆☆☆☆  
・おバカ様度 :★★★★☆ 
・御エロ様度 :☆☆☆☆☆




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