今日も元気にカルト映画館~第147回『ブリキの太鼓』

録画分をようやく観ました。




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あらすじなどはMovieWalkerより(あらすじは途中まで引用)

作品情報:
第1次大戦と2次大戦の間のダンツィヒの町を舞台に3歳で大人になることを拒否し自らの成長をとめた少年オスカルと彼の目を通して見た大人の世界を描く。製作はフランツ・ザイツとアナトール・ドーマン、監督は「カタリーナ・ブルームの失われた名誉」のフォルカー・シュレンドルフ。ギュンター・グラスの原作(集英社刊)を基にジャン・クロード・カリエール、シュレンドルフ、フランツ・ザイツが脚色。撮影はイゴール・ルター、音楽はモーリス・ジャール、編集はシュザンヌ・バロン、美術はニコス・ペラキス、衣裳はダグマー・ニーファイントが各々担当。出演はダーヴィット・ベネント、マリオ・アドルフ、アンゲラ・ヴィンクラー、ダニエル・オルブリフスキ、カタリーナ・タールバッハ、シャルル・アズナヴール、ティーナ・エンゲル、ベルタ・ドレーフス、ローラント・トイプナー、フリッツ・ハックル、マリエラ・オリヴェリなど。

あらすじ:
1899年のダンツィヒ。その郊外のカシュバイの荒野で4枚のスカートをはいて芋を焼いていたアンナ(ティーナ・エンゲル)は、その場に逃げてきた放火魔コリャイチェク(ローラント・トイプナー)をそのスカートの中にかくまった。それが因でアンナは女の子を生んだ。第一次大戦が終り、成長したその娘アグネス(アンゲラ・ヴィンクラー)はドイツ人のアルフレート・マツェラート(マリオ・アドルフ)と結婚するが、従兄のポーランド人ヤン(ダニエル・オルブリフスキ)と愛し合いオスカルを生む。1924年のことだ。3歳になったオスカル(エンゲル・ベネント)は、その誕生日の日、母からブリキの太鼓をプレゼントされる。この日、彼が見た大人たちの狂態を耐えられないものと感じたオスカルは、その日から1cmとも大きくなるのを拒むため自ら階段から落ち成長を止めた。周囲は事故のせいだと信じた。が、この時同時にオスカルには一種の超能力が備わり、彼が太鼓を叩きながら叫び声を上げるとガラスがこなごなになって割れた。毎週木曜日になると、アグネスはオスカルをつれて、ユダヤ人のおもちゃ屋マルクス(シャルル・アズナヴール)の店に行く。彼女はマルクスにオスカルをあずけて、近くの安宿でポーランド郵便局に勤めるヤンと逢いびきを重ねていたのだ。それをそっと遠くから目撃するオスカル。彼が市立劇場の大窓のガラスを割った日、第三帝国を成立させ、ダンツィヒを狙うヒットラーの声が町中のラジオに響いた。両親といっしょにサーカス見物に出かけたオスカルは、そこで10歳で成長を止めたという団長のベブラ(フリッツ・ハックル)に会い、彼から小さい人間の生き方を聞いた。ヤンも含めた四人で海岸に遠出した時、引きあげられた馬の首からウナギがはい出るのを見て嘔吐するアグネス。彼女は妊娠していたのだ。ヤンが父親らしい。それ以来(略)。




何とも不思議な映画でしたね。
映画を見る前からちっさい人のお話ってのだけは知っておりましたが、そのオスカルくんは小人症などではなく自分で成長を止めたということなんですね。
ではどうして、その成長を止めてしまうという考えに至ったか。

舞台は第二次世界大戦突入ごろのポーランド、ドイツ。
その戦乱に巻き込まれる市民の立場での映画でもありました。

その虚ろな空気の中で展開されていくこの映画は一言で言うと「気持ち悪い」です(笑)
グロいとよく呼ばれる作品ではあるのですが、グロはグロでもスラッシャー的なグロいではなく、なんていうか汚物的な意味でのグロい。

大人の汚い部分を見て成長を止めたというオスカル少年そのものも異質ではありますが、彼の金切声の絶叫でガラスが粉々になるシーンも正直イラッとしてしまうし、オスカルくんとは直接的な結びつけがあるシーンではないですが牛の頭に鰻が詰まってるシーンは本当に気持ち悪いです。オスカルの母ちゃんがその漁のシーンを見てあまりの気持ち悪さに嘔吐してしまうのですが、それも大納得。

でも、それらのシーンはこの群像劇の象徴なのかもしれません。
人によってはトラウマ映画にもなりかねない描写で包まれる不思議な空間。
ナチの盛衰がその背景にあるので、もしかしたらこの時代を生きた人をどこかで暗喩しているのがこの映画のオスカル少年そのものなのかもしれませんね。

色々と大人の世界を批判していたオスカル少年だって、結局は”同じ”なのだからね。
映画の終盤になってそのことを頭で気が付くことができるとちょっとこの映画の観方が変わるかもしれません。
オスカルだけが特別なんじゃないんですよね。

まあ、変な映画でした(笑)でも、こういう作品は大好物ですけどね。

ってことで、超久しぶりにカルト映画コーナーで紹介してみましたけれど、確かに見る人を選ぶ作品だと思うので紹介していますけれども、なんでこんな作品がカンヌのパルムドールであったり、アカデミー賞外国語映画賞を受賞してるんでしょうか!


いい時代でしたね。





・暴力殴打度:★★★☆☆
・芸術ぽい度:★★☆☆☆
・理解不能度:★★☆☆☆
・キ●ガイ度: ★★★☆☆  
・グロゴア度: ★★★☆☆
・下品汚物度:★★★☆☆  
・おバカ様度: ★★☆☆☆ 
・御エロ様度: ★★★☆☆








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