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zoom RSS 『幕が上がる』を観てきました。

<<   作成日時 : 2015/03/06 08:59   >>

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映画鑑賞順では本作⇒「シェフ」⇒「くちびるに歌を」なのですが、本作との比較のため「シェフ」と「くちびる〜」を逆の順で書いてみます。




画像

<2015.3.1 TOHOシネマズららぽーと船橋 にて鑑賞。>
あらすじなどはシネマトゥデイより
チェック:劇作家・平田オリザが2012年に発表した小説を、人気アイドルグループ「ももいろクローバーZ」主演で映画化した青春ドラマ。地方都市の高校弱小演劇部の女子生徒たちが、元学生演劇の女王だった新任教師の赴任をきっかけに全国大会を目指し奮闘するさまを描く。メガホンを取るのは、『踊る大捜査線』シリーズなどの本広克行監督。演劇部を指導する新任教師に『小さいおうち』などの黒木華がふんするほか、『薔薇色のブー子』などのムロツヨシと志賀廣太郎ら多彩な俳優陣が共演。

ストーリー:地方都市の県立富士ケ丘高等学校2年生の高橋さおり(百田夏菜子)は、部長を務める演劇部最後の1年を迎えようとしていた。それぞれに個性豊かな部員たちと共に年に1度の大会、地区大会突破を目標に稽古に励む中、元学生演劇の女王だという吉岡先生(黒木華)が赴任してくる。吉岡の指導の下、全国大会出場を目指し彼女たちの演劇に打ちこむ日々が始まる。


モモクロ。
AKBやハロプロと並ぶほどの国民的アイドルグループの5人。
その5人が主演する映画です・・・といっても、私はモモクロのうち2人しか顔を知りません(赤の人と映画でショートヘアの子だけ顔は存じておりました)。
そして彼女たち個々の名前を知りません(苦笑)

だから、あんまりアイドルっぽくない女の子がいて「ああ、リアルなキャスティングだなー」って感心していたら彼女たちがももクロのメンバーの人たちであることに気が付いたのはラストのエンドロール付近のことでした。

それは彼女たちを主演に起用した上で狙ってのことじゃないにしろ、この映画を観て思ったのが「等身大」。

よくあるアイドル映画、青春映画などは登場人物が美男美女ばかり出ていて登場人物も家庭が複雑だったり生徒に難病抱えてる役の子がいたりなどそんなのが目につくがこの映画ではそのような特殊な設定に守られるものがない。
だからこそ、自分の高校生時代などにシンクロさせることが容易な設定になってるのかもしれませんね。

では、何も変哲もない設定でただ普通に日常を映してるだけなのか?と言われればそこは違う。
中途半端な演劇部に大学時代にその道で名を挙げた女性教諭がグダグダな彼女たちを見かねて少しアドバイスするとあっという間に身バレし、顧問を頼まれるという流れになっていき物語は加速していく。

新入生を迎え、またライバル高校からドロップアウトしてきた子なども含め、そこにはライバル意識などからの嫉妬やコンプレックスからの挫折など必ずしも部員全員真っ直ぐに正面だけ向いて進むわけではないけれど、そのような障壁も柔らかく崩していきながら全国を目指していく。

そして、そんな青春模様を本広監督は丁寧に情緒溢れる画にして魅せてくれる。
なんてことない静岡の自然風景ではあるが、製作会社にRobotを迎えてることもあるのか、その風景の1つ、1つがやけに綺麗で印象に残る。

富士山を背景にした映像から、学校の水道の蛇口をアップにした画から雑になることなくその1つ、1つが丁寧に作られているからこそこの青春画のいい装飾になっているからこその印象なのだろう。
そのあたりがよく世に溢れてる俗にいうアイドル映画とは一線を画してる。

もちろん、それだけではなくももクロのメンバーたちも演技力は十分なもので(舌ったらずな子がいるけれど、そこはデフォルトだろうから考慮)映像が良いのに役者がな〜というガッカリ感は全くない。
そして、彼女たちだけではなく先日、『小さいおうち』で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を獲得したばかりの黒木華が圧倒的な存在感を出す。

ネタバレになるので詳しくは書けないが黒木華演じる女教師のラストへの心境の変化っぷりも実に自然。
この変化も実にそれこそ「等身大」。

こうしたリアリティに溢れ、それでも退屈することのない作品に仕上がってるのは監督、脚本、他のスタッフ、そして役者と総合力の賜物なのだろうと思う。
ただのアイドル映画だと思って敬遠していると損をするんじゃないだろうかと思います。
ももクロというアイドルグループをほとんど知らない僕の感想なので、彼女たちに思い入れのある人にとってはどう映るのかは興味あるところです。



ただ、途中の幻想だか妄想だかのポップでサイケデリックな演出シーンだけ他のシーンとは全く色合いが違って「どうしたんだ?」と思わされたところが残念か。

あと、ももクロファンである三宅アナのファンっぷりををやけに不自然に見切れさせるところも残念か。
どうせならこれがももクロの映画ではないことを最後の最後まで忘れさせてくれればもっとよかった。

まあ、不満点があるとすればそれいくらいでそれ以外は問題ない完成度の高い作品だと思います。
フジテレビ出資の安っぽい映画しか作れないと思ってた本広監督を見直しました(笑)


追記:
その道で名を挙げた女教師が部活の顧問に就任し、生徒を鍛え上げ部活を強くする。
高校と中学の違いはあれど、概要が非常に似ている作品で奇しくも同じ2/28に公開となった新垣結衣主演の『くちびるに歌を』も鑑賞済なので、次の映画感想文はそれでいきたいと思います。そして本作との比較も入ると思うので引き続き宜しくお願いします。




・評価:★★★★★★★★★★
     ★★★★★★★★☆☆ (18)
・公式サイト


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